絵本のある暮らし**絵本のある☆小さなしあわせ

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今日の絵本 no.88

パパが宇宙をみせてくれたパパが宇宙をみせてくれた
(2000/10)
ウルフ スタルク
エヴァ エリクソン
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今日ご紹介する絵本は、ウルフ スタルク・文 エヴァ エリクソン・絵 

パパが宇宙をみせてくれた」になります。


☆ 作者紹介 ☆

文を書かれている ウルフ スタルクさんは、
1944年7月12日 スウェーデン・ストックホルム生まれ。
スウェーデンを代表する児童文学作家であります。
その他にも、映画、テレビ、劇場などのも執筆されています。

1988年に絵本ぼくはジャガーだ」でニルス・ホルゲション受賞。
1993年に意欲的な作家活動に対して贈られるアストリッド・リンドグレーン受賞。
1994年「おじいちゃんの口笛」でドイツ児童文学賞など、受賞作品多数。

主な作品に「シロクマたちのダンス」「パーシーの魔法の運動ぐつ
地獄の悪魔アスモデウス」などがあります。

イラストを描かれている エヴァ エリクソンさんは、
1949年スウェーデン生まれ。
スウェーデンの人気イラストレーター・絵本作家です。
国立美術学校でテキスタルと美術教員コースを学びます。

以前「おじいちゃんがおばけになったわけ」(今日の絵本 no.72)でも、
紹介させていただいているイラストレーターさんで、
日本の方には、この絵本のほうが馴染み深いかもしれませんね。

ママときかんぼぼうや 」のさし絵でエルサ・ベスコフ賞を受賞。
主な作品に、
おじいちゃんがおばけになったわけ」「みどりの谷のネズミしょうぼうたい
パパはジョニーっていうんだ
おばけやしきへようこそ!」「ももいろのおばけ
ちいさないえが ありました」「もーっ、ローサったら!」などがあります。

☆ あらすじ ☆

今日の主人公は「ウルフ」少年。
ウルフのパパは白衣を着た歯医者さん。
仕事場にいたウルフにパパが言った。

「ウルフ、いまから宇宙をみせにつれていってあげよう。
 おまえも、ずいぶんと大きくなったからね」と…。

「それって、どこにあるの?」とウルフが尋ねると、パパはこう答えます。

「ちょっと、遠くさ」と…。

宇宙のことをまるで知らないウルフは、
宇宙についてあれこれパパに尋ねながら、歩き出します。

門を出て、右に曲がったり左に曲がったり、
マーケットの前を通り、
かなもの屋さん。さかな屋さんの前を通り。
しばらく行くと、パパはウルフを抱っこして水路を飛び越え、
街頭の無い丘へと登り、

「ここなの?」と言うウルフが聞くと、
パパはこくりとうなずきます。

ウルフはここを知っていました。
そこは近所の人たちがよく犬の散歩をして、散歩している原っぱでした。

「みえるかい?」パパはウルフに聞きます。

ウルフは原っぱを目を凝らしてみて、
カタツムリとひょろながい草を一本、そしてアザミをみつけて、
「うん、パパみえるよ」とウルフがささやききます。
ウルフは思います。

とてもきれいだ!これが宇宙なんだ!と…。

でも、パパが本当にみせたかったのは、「上…上だよ!」

そう。ウルフは自分の周りばかり見ていて、
パパが見せたかった肝心な空(上)を見ていなかったのです(笑)
ウルフは上を見て、空いっぱいの星を見ます。
そして、パパが一生懸命に星座を説明をしていたけれど、
ウルフには星はどれも同じに見えます。
でも、パパをがっかりさせたくなかったので、
パパが語る星についてのあれこれを
「う、うん」と答えてあげます。

そんな冷静で、大人な部分がある子供ウルフは、
小さいながらも最後までパパを気遣ってあげるのですが…。
パパはおおいぬ座ならぬ、おおいぬの○○を踏んで、
お話は急展開!!(爆)


☆☆☆

わたしはスウェーデンに行ったことがないので、
スウェーデンの街並は知らないのですが…。
ヨーロッパの行ったころのある小さなまちなどを思い出させてくれる、
エヴァ エリクソンが描く石畳の町並みが、とっても好きです。

この絵本は、作者ウルフ スタルクの幼少の頃の思い出が
題材なのだそうです。
お洒落で、素敵なパパだったのでしょうね☆

パパはウルフに宇宙を見せてくれると言います。

けれど、壮大な宇宙とはかけ離れた、町中の日常を通り過ぎ、
ウルフの期待をよそに、既に知っている原っぱにに到着します。
そこで、パパが見せたかっ壮大な宇宙のパノラマがあったはずなのですが…。
ウルフには、ただの☆にしか見えない(笑)

パパはウルフに宇宙を見せてあげるんだ!と、
ちょっと特別な事をする緊迫感が絵から感じられるけれど、
大人から考えてみると、子供に教えているつもりでも….。
実は、子供が気を使って物わかりの良い子でいてくれたりしているんだった…。
と、自分の子供の頃の気持ちを思い出したりするのも面白いですよ。

パパにも是非読んで欲しい一冊。

うちの子は6歳読み聞かせましたが、
4歳くらいの子からなら、楽しんでもらえると思います。

☆ウルフ スタルク☆



☆エヴァ エリクソン☆

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今日の絵本 no.87

ローザからキスをいっぱいローザからキスをいっぱい
(2000/09)
ペトラ・マザーズ

商品詳細を見る


今日ご紹介する絵本は、ペトラ・マザーズ 作

ローザからキスをいっぱい」になります。

☆ 作者紹介 ☆

1945年Todtmoo ドイツの南西部に位置する、
スイスとフランスに接する国境地帯
黒い森」(Schwarzwald)地方に生まれる。

23歳の時にアメリカのオレゴン州に移住。
それから、たくさんの作品を描かれています。

1986年に「Maria Theresa」でエズラ・ジャック・キーツを受
また、「ぼくのお気にいり―バルビーニさんちのセオドアくんの話」など3冊が、
ニューヨークタイムズ選定・年間最優秀絵本絵画を受している。
主な作品に「ヴィクターとクリスタベル―そっと恋して
なにもかもタオルのおかげ (ロッティーとハービー)
あたらしいともだち (ロッティーとハービー)」などがあります。

オレゴン州アストリア郊外に夫とともに在住。


☆ あらすじ ☆

黒い森はしんとしていました。
クーゲルさんの運転するタクシーの後部座席で、
今日の主人公「ローザ」は、
都会の家を離れて、ムーキーおばさんの家に向かいます。

なぜなら、ローザのおかあさんは、
肺の中で「ひゅう ひゅう」という音嫌な音をたてる病気で、
山の上の特別な病院でゆっくりとやすまなければならないからです。

ローザがムーキーおばさんの家について、
ちょっときついけれど温かいベビーベットに寝かされ、
おんどりの鳴き声とともに目を覚まします。
部屋の向こうにでは、
長い髪のビンクのほっぺをした大きな女の子が寝ています。

ローザはお別れしたばかりのおかあさんのことを思うと、
ほっぺたから大粒の涙がこぼれました。

ローザが起きた事を知った、
ムーキーおばさんはピンクの寝間着をきて部屋にかけこんできて、
「おはよう、ようこそ」と歌うようにいうと、
ローザを抱き寄せてくれました。

そして、ローザは、長い髪のビンクのほっぺをした大きな女の子は、
ビルギットが6つで、ローザがまだ3つだったずうっと前に
会ったことがあることを思い出します。

それから、ローザの農場での生活がはじまります。

ローザは持ってきたスーツケースから荷物を取り出した時に、
家の匂いがして泣き出しそうになったりしながらも、
農場でいろいろな人たちに出会い、
牛やニワトリやアヒルと触れ合ったり。
時には、ブルーベリー摘みを手伝ったり。
ローザはおかあさんと離れても立派に農場の夏を過ごします。
おかあさんの手紙を配達してくれる、
郵便配達人のオットーさんとは
ローザはすぐに友だちになりました。

ローザは日曜日になるとおかあさんにその週におきたことを絵にかき手紙を書きます。
手紙にはキスをかならず一ついれます。
 
「これはエスキモーのキス」
「これはとりのキス」
「これはちょうちょのキス」

おかあさんは、ローザのたくさんのキスのお陰で、
ぐんぐん良くなってきていて、
ローザといっしょにクリスマスを迎える事ができるかもしれない。
と手紙の返事には書かれていました。

農村は夏も終わり、次第に寒くなります。
ある日、オットーさんがとっても素敵なお知らせと、
クリスマスアドベントカレンダーが入った大きな封筒をローザに届けてくれます。

ローザはおかあさんと離れて暮らしたひと夏で、
いろいろなことを学んだようです。
ローザはむかえに来てくれたクーゲルさんに教えてあげます。

「おじさんしっていた?
 ツバメは牛小屋に住んでいるのよ。 
 それからスズメバチはね、おどかさなきゃさしたりしないの。
 それにね、キスは病気だってなおすことができるんだから」


☆☆☆

この絵本の冒頭の部分で、とつぜん、悲しい母と子の別れ。
そして、夜遅くに着いた家では、
温かいものの、サイズの小さなベビーベットで寝かされるローザ。
そんな流れで、シンデレラではないけれど、
どこかダークな部分が多い絵本だったかな?
と、一瞬思ったものの、
おかあさんと離れて暮さなくてはいけなローザに、
田舎の農村での温かいひとたちとの触れ合いや、
動物のと触れ合い。
都会にはないゆったりとした時間の中で、
ローザはおかあさんの居ない時を埋めていきます。

おかあさんと繋がる唯一の手段が手紙です。
ローザは、ユニークなキスをたくさん入れてお母さんに届けます。
おかあさんは、そのキスを受け取り、
どんどん元気になっていきます。

まだ、学校には通っていないくらいの年齢のローザが、
ぐっと我慢をして、
おかあさんの病気が早く治りますようにと、
遠く離れた農村から、おかあさんを支えている健気さの中にある
深い愛情に満ちたたくさんのキス。
胸がキュンとしてしまいました。
(恋をしたわけではないですよ。切ない…と思っても胸がキュンとなるものですね(笑))

私だったら、同じ母親として、
こんな小さな子を残して、
自分の治療に専念しなければいけない状況になっること自体、
心配で心配で仕方がないだろうな…。
娘たちはどうだろう?
ローザのように立派に成長してくれるのかな?
などと、自分たちの家族の事に置き換えてみたりして、
親として、考えさせられる作品でした。

娘達には、時間の経過の感覚が薄いようで、
おかあさんとちょっとだけ離れたローザはローザで楽しんでいたので、
そんな素敵な部分が印象的だったようです。
私としては、夏休みからクリスマスまで…。
そんな長い時間、娘と離ればなれでいられるかな?
と、ちょっと心配になったりして(笑)
大人とは、時間に縛られているんだな…。
と、改めて思ったりもしました。

娘からのキスで病気が治ってしまうなんて…。
素敵なお話ですよ☆

わりと長めの絵本になります。
うちの子は、6歳の後半になってから読み聞かせました。



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