絵本のある暮らし**絵本のある☆小さなしあわせ

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今日の絵本 no.85

サニーのおねがい 地雷ではなく花をくださいサニーのおねがい 地雷ではなく花をください
(1996/09)
柳瀬 房子

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今日ご紹介する絵本は、 祥明さん・絵 柳瀬 房子・文 の

サニーのおねがい 地雷ではなく花をください」になります。

☆ 作者紹介 ☆

絵を描いている 祥明(よう しょうめい)さんは、
1946年7月7日熊本県熊本市生まれ。
7人兄妹の6番目。祖父の代に日本にやって来た中国人の家系なのだそうです。
立教大学経済学部、セツ・モードセミナー卒業後、
ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグに留学、油絵を学ばれます。

1981年「ぼくのべんちにしろいとり」で絵本作家デビュー。
1990年「風とひょう」でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。
1991年北鎌倉に葉祥明美術館を開館と、画家としても活躍されているようです。
1997年には、この「地雷ではなく花をください」で、
第3回日本絵本賞読者賞受賞と、数々の賞を受賞されています。

主な絵本作品に「イルカの星
ママの為の絵本おなかの赤ちゃんとお話ししようよ
心に響く声 」などがあります。
また、リリー・フランキーさんの「東京タワー 」で引用された詩、
母親というものは」の作者でもいっらしゃいます。

文を書かれている柳瀬 房子(やなせ ふさこ)さんは、
1948年東京都生まれ。
フェリス女子学院短大卒業。国際積善協会事務局長を経て、
1980年から「難民を助ける会」で活動めます。常任理事・事務局長を経た後、
1991年には、社会福祉法人「さぽうと21」理事に。
その後、理事兼事務局長を務めます。
2000年11月より特定非営利活動法人難民を助ける会理事長。

1996年には、多年にわたる国際協力活動により、外務大臣表彰を受賞されます。
1997年には『地雷でなく花をください』で日本絵本賞読者賞を受賞。

難民救援・支援活動や地雷撤去キャンペーンのため、
国内はもとより、アジア・アフリカ・ヨーロッパなどでも活躍されています。
柳瀬さんは、2女の母でいっらしゃいます。

☆ あらすじ ☆

今日のお話は、地雷のおはなしです。
世界にある地雷について、犬のサニーちゃんが教えてくれます。

物語は宇宙から見た地球の上に乗ったサニーちゃんの絵で始まります。

「サニーちゃんは、世界について考えます」

そして、視点は近づき、

「大陸です。地図帖には国境線がひいてありますが、
 実際に地面に線がひいてあるわけではないんですよ」

と、緑の地球の上に立っているサニーちゃんが教えてくれます。
確かに、緑の地球にはどこにも線など見当たりません。

ページを捲ると、
遥か遠くに地平線が見える平野に一本の道が描かれています。
その途中で白い簡単な柵が描かれいて、

「ここから先は隣の国です。
 鳥たちは自由に空を飛んでいますが、
 私たちは、勝手に超えることができません。」

遠くの空に鳥が飛んでいます。
サニーちゃんは、柵を見つめているのでしょうか?
自由に飛べる鳥を羨ましく思っているのでしょうか?
柵を見つめるサニーちゃんの背中が、
この柵の重さを物語っているかのように、とても切なく感じられます。

「うわぁー!タスケテーッ!いったい何がおきたんだぁー
 なにかが爆発したー!」

ページを捲ると、遠くで何かが爆発している絵が描かれています。
それが、地雷なのです。
地雷で被害にあった人たちの事が語られ、

「地雷とは、土のなかに埋められていて、踏むととつぜん破裂する爆弾なんですよ」

と、サニーちゃんは教えてくれます。
地雷は、山にも野原にも、田や畑にも、学校の校庭にだって埋められていて、
もう、どこに埋めたか、埋まっているのかがわからなくなっているし、
簡単に取り除く事もできない。
と、サニーちゃんは地雷の怖さをお話してくれます。

この地雷を取り除く為にため、
お手伝いができるのは…こんな言が読者に訴えかけます。

「多くの人びとの力と
 たくさんのお金も掛かります。
 お手伝い出来るのは
 あなたとわたしです」

「ひとつ取り除いたら花の種、
 ひとつ取り除いたら木を一本植えましょう」
 
Let's plant a flower for one mine, a tree for another.

そうやって、世界中の人たちがお手伝いすることで、
山や川や丘の町に 花の種や苗木を植え、
田や畑には 苗木を植え、
地雷の無い、安全な地球にしよう!

そんな願いが込められた希望の絵には、
地平線まで花いいっぱいに囲まれているサニーちゃんとあなたが
夕日という、希望を眺めている姿が描かれています。


☆☆☆

この絵本一冊を買う事によって、
カンボジアでなら10㎡の土地がきれいな土地に生まれ変わります」

今から10年以上前にそんな帯をを見て、何気なく手にしたこの絵本を購入しました。
やさしいタッチの絵に惹かれたのも確かです。

宇宙からみた地球はひとつですが、
国境と言う、目には見えない線が引かれ、
その見えない線のなかでは、その線を越えてはいけないと思っている人たちが、
たくさんの地雷を埋め、強制的に見えない線の力を強要し、
その結果、多くの人が犠牲になったことを語っています。

それは、とても哀しいことです。

でも、哀しんでいるだけでは現実として、地雷を撤去する事はできないでしょう。
だから、わたしの力、あなたの力が必要だと語られています。
あとがきには、本来なら「買っていただければ…」とお願いするのでしょうけれど…
「回し読みしないで、ご自分でお求めください」と、書かれています。
この、買い求めると言う行為が、あなたの力でもあるのです。
絵本の裏表紙には大きく、

PEACE IS NOT ENOUGH (平和だけではダメ!)

作者は、とてもストレートにお金が掛かる事も語ります。
そこが、この絵本の素晴らしいところでもあると思います。

わたしは、カンボジアとはご縁があったようで、
この絵本を読んで数年後、
カンボジアの大地を横断した時に、
実際にたくさんの柵と地雷撤去の様子を見るころができました。
そこは、道路脇で近くで子供たちが楽しそうに裸足で遊んでいました。
地雷は怖い物のはずなのに…。
ポルポト政権が終わり、内戦の傷跡は大きいはずなのに…。
子供とは、恐れず笑って遊ぶ事が出来るものなのですね。

だからこそ、この恐れを知らない純粋な子供たちの未来の為にも、
同じ日本の子供たちに絵本を通して、
戦争と地雷の恐怖を…そのことで苦しんでいる人たちがたくさんいること、
そして、国境などないってこと…。
そんなことをストレートに伝えたかっのでしょう。

この絵本は、自分の為に買った絵本ですが、
自分の子供達に読み聞かせることが出来きたことがとても嬉しかったです。
内容は地雷というとても重い作品ですが、
そんな内容も、 祥明さんの描くふんわりとした絵と、
可愛いサニーちゃんがやさしく語りかけるような文章で、
子供にもわかり易い絵本に仕上がっていると思います。

また、物語の内容はすべて英訳されていて、
外国の方にも読んでいただけます。

うちの娘は6歳になってから読み聞かせましたが、
大人の方に是非読んで頂きたい絵本です。




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今日の絵本 no.84

おでこ ぴたっ (くもんのはじめてであうえほん)おでこ ぴたっ (くもんのはじめてであうえほん)
(2008/06/27)
武内 祐人

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本日ご紹介する絵本は、武内 祐人さん・作の
おでこ ぴたっ 」になります。

では、作者紹介です。
著者の竹内 祐人さんは、1969年大阪生まれ。
京都市立芸術大学のプロダクトデザイン専攻 卒業。
オリジナルのイラスト雑貨の企画、
幼稚園や病院の壁画イラストなども手がける。
人気の『I wish you are always smiling.』というテーマで
描かれた笑顔の動物や子供たちのイラストは、
雑貨アイテムや広告などで多数使用。

絵本おでこ ぴたっ 』『おはな つんつん』『まってまって』などがあります。

               (武内 祐人(たけうち よしひと)HPより抜粋)

武内 祐人さん(たけうち よしひと)HP

[ivory]
http://www.ivory1.com/

とってもカワイイ絵や、イベント情報なども掲載されているので、
覗いてみて下さいね。
絵本は、描いている作者のことなどを知ると、
読み聞かせももっと面白くなりますよ。

さて、今日のお話はたくさんのカワイイ動物たちが出て来ます。

いぬさんと ぶたさんが … おでこ ぴた☆

うさぎさんと きりんさんが … おでこ ぴた☆

カワイイ動物達が出て来て、
出会い、そしておでこを☆ぴた☆っとくっつけます。
ふんわりとしたあたたかい絵が、
小さな子でもよく伝わるようですよ。


2歳の娘はこの本が大好きで、
これ読んで!と、よくせがまれます。
「うさぎさんと、きりんさんが…」と、
ゆっくりと読んであげ、次のページを捲ると、
娘は、待ってました!とばかりに目をキラキラさせながら、
私の方を見ます。
「おでこ ぴたっ!」と、
読んであげるのと同時に、
私も娘のおでこに「ぴたっ」とおでこをくっつけます。
すると、娘はキャキャとめちゃめちゃテンションが上がって楽しそうです。

ページ数は少ない絵本ですが、小さな子供にはぴったり。
繰り返し繰り返し読んであげると、読み聞かせと遊びが一緒にできる、
一石二鳥なお絵本ですね。
親としても、スキンシップが出来るのも楽しいですよ。

うちのこは2歳になってから読み聞かせましたが、
0歳後半くらいからだと、絵もカワイイくて内容も易しいく、
同じ動作が何度も描かれている絵本なので、読み聞かせられるかと思います。


今日の絵本 no.83

よあけ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)よあけ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
(1977/06)
ユリー・シュルヴィッツ

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今日ご紹介する絵本は、ユリー・シュルヴィッツさん 作・絵 の
よあけ」になります。

さて、いつものように作者紹介です。
著者のユリー・シュルヴィッツさんは、
1935年ポーランドのワルシャワ生まれ。4歳で第2次大戦にあい、
各地を転々としたのち、1959年にアメリカに渡りました。
そこで、2年間ブルックリンの絵画学校に学び、やがて子供の本の仕事を始めました。
これまでに「空とぶ船と世界一のばか」でコールデコット賞受賞。
あめのひ 」などすぐれた絵本を数多く作っています。
東洋の文芸・美術にも造詣が深く、この絵本「よあけ」のモチーフは、
唐の詩人 柳宗元の詩「漁翁」によっています。
                          (絵本より抜粋)

さて、今日のお話はある日の夜明けに、
おじいさんんと孫がに船で出て行くというお話。

静まり返った夜。
の木下におじいさんと孫が寝ています。
月が岩に照り、山が黒々している夜。
そよ風が吹き、に並を立て、
もやがこもって来ると、
動物達が、静かに目を覚まし、
おじいさんと孫も目を覚まし、に船を出します。

そして、夜が明けて行きます…。



このお話。物語を読むと言うよりも、詩を読むと言う絵本なのです。
とにかく、美しい絵に美しい詩が溶け合って、
絵本を読み終わる頃には、
す~っと、心が洗われるような思いにかられてしまいます。

タイトル画にもあるように、
どのページの絵も四辺が丸く、
まるで、自分がおじいさんと孫を近くで見ているような気分にかられ、
いつの間にか、このの空気感を肌で感じ、
一緒に夜明けの美しさに包まれているような、
不思議な感覚を呼び覚ましてくれます。

わたしは、アメリカで6週間移動しながらキャンプ生活を送ったことがあるのですが、
アメリカの大自然の中で味わった「よあけ」を思い出し、
めちゃめちゃ懐かしくなっちゃいました。
まさしく!五感を研ぎ澄ました時に味わう事の出来る夜明けが、
描かれた絵本だと思います。

西洋的水墨がの如く、夜が更けている頃には、
ダークな色合いで表現されている景色も、
最後に、めちゃめちゃ美しい展開になるのも必見です!

「きらめかす」とか、「しずもる」とか、
子供にはちょっと難しい言葉も出て来ますが、
全然気にせず、読み聞かせると、
子供は不思議と言葉の音と、絵の感じで言葉の意味を捉えているようです。

うちの子は、2歳の頃に読み聞かせました。



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