絵本のある暮らし**絵本のある☆小さなしあわせ

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今日の絵本 no.82

おおきくてもちいさくても… (ほるぷ海外秀作絵本)おおきくてもちいさくても… (ほるぷ海外秀作絵本)
(1979/03)
エリザベス ボルヒェルス

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今日ご紹介する絵本は、

エリザベス・ボルヒェルス ・文 
マリア・エンリカ アゴスティネリ
・絵 の

おおきくてもちいさくても… 」です。

まずは、いつものように作者紹介。

文を書かれている
エリザベス・ボルヒェルス さんは、1926年2月27日ドイツ・ホンベルク生まれ。
戦争中に、祖父母の暮らすフランスのアルザス地方で暮らします。
1960年から1971年まで、ミュンヘンに本社のある、
Luchterhand Literaturverlagで編集者として働きます。
彼女は、詩や多くの子どもの本を執筆して、また賞を受賞されてます。

絵を描かれている、
マリア・エンリカ アゴスティネリさんは、イタリアのミラノで生まれ。
ブレラ・アカデミーで伝統的な美術教育をうけ、
その後、包装、服地、家具などの分野のデザインを手がけます。
イタリアの有名な作家、イタロ・カルヴィーノが、
自分の作品のイラストレーターとして出版社に推薦してくれたことなどから、
子どもの本のイラストに興味を持つようになり、
多くの絵本のイラストを描きつづけてきました。
自作の絵本に「きみのしらないこと、しっているよ」があります。
イタリアのボローニャで開かれる国際児童図書展や、
ブラチスラバで開かれるビエンナーレにも参加しています。
                             (絵本より抜粋)
日本では(1979/03/10)第一刷発行


さて、今日のお話は子供たちに問いかけるようにはじまります。

「ひとりのひとが やってきて
 そのたいじゅうは 50キロ
 でも もうひとりの たいじゅうは
 その10ばいの 500キロ
 さあ きみなら どちらがいい?」

そして、素敵な花柄のあたらしい服を着て、
花を散りばめたあたらしい帽子を被ったご夫人が登場します。

このご夫人は悲しんでいます。
服装もとても素敵だし、外はお天気だと言うのに…。
「みんなは すらりと やせているのに 
 わたしは ふとっちょ 100キロなんて」

そこへ、ご夫人はゾウに出会います。
そして、太ったゾウの歩き方が立派なことに、
ちょっと感銘をうけたのでしょうか…ににっこり笑います。

けれど、その太ったゾウは、ほんとうはそんなに太っちょではありません。
もう一匹のゾウに比べたら…。

大きいゾウは、ゆったいりカバを眺め思います。
「なんて かわいく ちいさく すてきでしょう
 なのに わたしは こんなに ふとっちょ」

カバは、ナイル川に浮かぶワニに出会い、
「はねのように かるい ワニみたいになれたら!」と思い。
そしてワニは…。
こんな風に、みんなの無い物ねだりは続きます。

最後に、視点はご夫人へと戻ります。
そこで、登場するのはすらりと格好の良い100キロのご夫人の旦那さま。
思わぬ展開で、物語はネガティブな話からポディティブな話へと展開して行きます。


冒頭で、50キロと500キロ
きみなら どちらがいい?
なんて、聞いて来るので、
話の流れで、100キロのご夫人が悲しんでいるのはごもっとも!
なんて、思ってしまったけれど、
そんな100キロのご夫人にだって、
もう一面見方を変えれば、
笑い声が絶えない、素敵な家族がいて、
ふたりはとても幸せそうです…。

誰にだって、コンプレックスはあるもの。
そして、他人のことを羨ましく思ってみたり、
そんな人になってみたくなるのって、よくあること。
でも、その事によってマイナス思考になってはダメ。
いつまでも、気にしちゃダメ。

娘とこのことを話しながら、
ゆってぃのことを思い出してちゃいました。

「ちっちゃい事は気にするな! 
 それ!わかちこ!わかちこ!」

最近我が家で流行っているお笑いネタで、
凄いシンクロの仕方だったけれど、
娘に少しでも
「あなたは 他人を羨ましく思っても、
 けっして、いつまでもその事を思っている必要はないのよ!」
そんな思いが伝わるといいなぁ~と思いました。

最後のページには、
作者からの問いかけで終わります。
ここには素敵なメッセージが書かれていますよ☆

深い一冊です☆
しかも、絵も綺麗です☆
ご夫人の花の飾られた帽子はとてもお洒落。
上海調のバラやぼたんの花の中に混じっている
紫色のポピーが、わたしのお気に入りです。

うちの子は6歳になってから読み聞かせました。


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今日の絵本 no.81

バロチェとくまのスノウト (世界の絵本)バロチェとくまのスノウト (世界の絵本)
(2008/06)
イヴォンヌ ヤハテンベルフ

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今日ご紹介する絵本は、イヴォンヌ・ヤハテンベルフ・作の
バロチェとくまのスノウト 」になります。

まずは、作者紹介。
イヴォンヌ・ヤハテンベルフ(Yvonne Jagtenberg)さんは、
1967年オランダ・ティルブルフ生まれ。
アルネムの芸術学校を卒業。
2001年「とくべつないちにち 」を
2002年「ぼくの ウサギ」を発表。
オランダ国内での数々の賞を受けてます。
絵本の他に、子供用の家具やテキスタルデザインも手がけているようです。

バロチェの公式サイトはこちら
日本語で紹介されているページもあります。
また、バロチェのぬりえをダウンロード出来るので、
覗いてみてくださいね☆


さて、今日の絵本の主人公は、
カワイイ真っ赤な髪の毛の「バロチェ」
彼女はたくさんのくまのぬいぐるみを持っています。
それは、いろいろな人からプレゼントされたものです。
どうやら、バロチェはどんどん増えて行くくまのぬいぐるみに
ちょっと困ってしまっています。
なぜなら、バロチェはみんなを思うあまり、
自分のベットで寝かせてあげてしまうので、
自分の寝場所がありません。

ある日バロチェは、いつも旅をしているおばさんから
遠くの国から来た、くまのぬいぐるみをプレゼントされます。
名前は「スノウト」
バロチェはくまを見つめ、思います。

「このこ 大好きだわ。あたしの ベットに ねかせてあげよう」

けれど、帰ってみると、ベットはすでに満員。
ぎゅうぎゅう。

バロチェはくまたちを他の誰かのベットで寝かせてはもらえないかと尋ね歩きます。
ママのところや、ベンおじさんのところや、おばあちゃんのところに…。
けれど、バロチェのくまを自分のベットで寝かせてくれる人はいません。

くまたちにベットを譲って、床で寝ながら
困ったバロチェは考えます。

「スノウトも みんなも、ぎゅうぎゅうの ままで いい?
 それとも、 どこか いきたい ところは ない?」と…。

そして、どういやらバロチェは名案が浮かんだようです。
バロチェは次の日に、誕生日のベンおじさんのところに行って、
とっておきのプレゼントをします。

「このこ おじさんの ところに いたいんだって!」

ベンおじさんは、自分の持っていたくまを懐かしがります。

そして、
バロチェは体の調子を崩したおばあちゃんの所に行って、

「このこ おばあやんの そばに いたいんだって!」

と、もう一匹大きなくまを。はやくよくなってねと、言ってプレゼントします。

そんなこんなで、バロチェのベットはいつしかスペースが出来て、
バロチェはお気に入りのくまと一緒に寝る事ができます。

さてさて…そのくまは…いったいだれだったのでしょう。


この絵本、表紙のピンクと、カワイイバロチェに惹かれて、
中身も見ずに図書館から借りてきた一冊です。
私はヨーロッパの人たちの中の、色彩感覚が大好きで、
どこの国の作品かも知らずに、何気なく借りて来た一冊でしたが、
思った通り、絶妙な色彩バランスが素敵な一冊でした。

バロチェや登場人物の飛び出たような目が印象的な作品で、
始めは、見えないはずの場所に目がある。
まさしく、ピカソ!的な構図だったりするのですが、
見慣れてくると、なんてことはない。
綺麗で清楚なおばさんに見えて来たり(笑)
なんだか、イヴォンヌマジックのようです。

また、作者の生真面目で誠実さが伝わる、直線の美しさ。
これも、絵本としては珍しく面白い構図を描いているのも好きでした。
直線は部屋の内部を想像させるてくれて、
おばさんの部屋の窓から見える一本の木の、
陰によっての遠近感が、この庭の広さと上手く表現していたり、
ママとパパのベットの広さも、直線によって上手く表現されていたり。

物語に至っては、自分のベットにぬいぐるみを寝かているから、
自分は床でしか寝られない。
そんな、純粋な子供らしい、溢れる愛情を表現しているのもとても気に入りました。

わたしの娘も、こんなバロチェのように愛情深い、
譲ることが自然に出来る子に育って欲しいなと思いました。

うちの子は、2歳になる頃に読み聞かせましたが、
内容的には、3歳くらいから読み聞かせをしてあげると良いかと思います。

<

今日の絵本 no.80

しろいはうさぎ (世界傑作絵本シリーズ・韓国の絵本)しろいはうさぎ (世界傑作絵本シリーズ・韓国の絵本)
(2007/05)
クォン ユンドク

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今日ご紹介する絵本は、クォン ・ユンドクさん 文・絵 の
しろいはうさぎ 」になります。

まずは、作者紹介からです。
クォン ・ユンドク(權倫徳)さんは、1960年韓国の京畿道烏山に生まれる。
弘益大学産業美術大学院卒業。
1993年から絵本をつくりはじめる。
韓国を代表する絵本作家の一人で、作品多数、国内外での評価は高い。
日本で出版された絵本に「マンヒのいえ」があります。
ソウル在住。
                            (絵本より抜粋)

さて、今日のお話は、韓国の済州島(チュジュド)に語り継がれていた
わらべ唄が題材になたお話です。

「シリドンドン コミドンドン シリドンドン コミドンドン」

流れるような音のような言葉で物語は始まります。
「コミ」とは、クモののことで、
「シリドンドン」とは、クモが糸にぶら下がっている様子を表現した、
済州島の方言なのだそうです。

「ゆらぁり ゆらりは くものすだね」

女の子がお家からジャガイモ片手に外に出ます。
外には、大きなクモクモの巣の真ん中で休んでいます。

クモのすは しろい」
「しろいは うさぎ」
「うさぎは とぶよ」
「とぶのは からす」
「からすは くろい」…。

と、こんな感じで言葉が続く唄が見開き2ページに一行書かれています。
こののような唄を「積み上げ唄」とも言うそうです。

からすは黒く、青いが海へと続きます。
そこに、クォン ・ユンドクさんの
どこかノスタルジックで直線をよく使う技法で描かれた絵が、
この短い文章に色を着け、短い文章に物語性を生み出します。
最後にとても美しく感動的な終わり方が待っています。

このお話を読むと、
自分の中に眠っていた思い出がパッと光を浴びることが多い人が多いかと思います。
もちろん、わたしもその一人です。

小さな頃に、わたしも同じような唄をうたいました。
この唄。どれだけ早口で言えるかを競ったものです(笑)
このタイトルを見て、え?聞いたことがあるよ。
と、懐かしくなって手に取ってみた絵本です。

「いろはに こんぺいとう」

いろはに こんぺいとう。
こんぺいとうは 甘い。
甘いは 砂糖。
砂糖は 白い。
白いは うさぎ。
うさぎは はねる。
はねるは カエル。
カエルは 青い。
青いは きゅうり。
きゅうりは 長い。 
長いは 廊下。
廊下は すべる。
すべるは オヤジのハゲ頭。

と、こんな具合に、私の知っている唄は、
白いウサギがオヤジのハゲ頭に変化して行きます。
情緒もノスタルジックも全くない、
下世話なお話です。

今日のお話は、白いウサギが感動のクライマックスを迎えるのを読んで、
世の中、もののとらえ方、そして感じ方ひとつで、
こんなにも結末が違ってくるんだ…。
と、日本人の素直になれない国民性を反映したようなクライマックスなのか、
お笑い重視で、オチがあったほうが良い的な考え方のせいかのか、
韓国とはお隣さんで、いろいろな文化の共通点もあるはずなのに、
ここまで国民性が違うんだな…、とつくづく感じさせられました。

この絵本の文章は、唄のように流れるので、
上の娘と一緒に、おもちゃのウクレレで適当に音を着けながら、
音のついた読み聞かせをしてみました。
もの凄く、楽しかったですよ☆

うちの子は1歳の時に読み聞かせました。



今日の絵本 no.79

ねこだましねこだまし
(2004/10)
斉藤 洋

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今日ご紹介する絵本は、斉藤 洋 さん・文 高畠 那生さん・絵の
ねこだまし」になります。

まずは、作者紹介。
文を書いてます斉藤 洋 さんは、1952年東京都生まれ。
ドイツ文学者、児童文学作家、亜細亜大学経営学部教授。
1975年中央大学法学部法律学科卒業後、
葛飾区の信用組合勤務をされます。
その後、
1977年同大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士前期課程(修士)修了。
1986年「ルドルフとイッパイアッテナ」を第27回講談社児童文学新人賞で受賞。
児童文学作家デビューを果たします。
1988年「ルドルフともだちひとりだち」で野間児童文芸新人賞を受賞など、
その他にも多くの賞を受賞されています。

ドイツ文学者としての斉藤さんは、
ドイツの作家、作曲家、音楽評論家、画家、法律家でもある、
ロマン派を代表する幻想文学の奇才 
くるみわり人形」を書いたE.T.A.ホフマンについての論文を発表されています。

絵を描かれている高畠 那生さんは、1978年岐阜生まれ。
東京造形大学美術学科絵画専攻卒業。
絵本作家、イラストレーター。
主な絵本の作品に「だるまだ! 」「チーター大セール」「サキサキ オノマトペの短歌
いぬのムーバウ いいねいいね 」「おしゃべりどうぶつえん」などがあります。


さて、今日のお話はおねだりをするネコのお話。
語り手は、そのネコの住む家の前に住んでいます。

ある日、ネコは家にやって来て、
いろいろな物が欲しいとおねだりします。
靴を欲しがったり…。ネクタイを欲しがったり…。
ジャケットやシャツを欲しがったり…。
何に使うのかと思いながらも、
言われた通りに靴やシャツやジャケットをネコにあげます。

ネコはいろいろなところに出没します。
そして、人間のことをよく観察したりしています。
ネコはその他にも、いろいろなところから物を貰っているようです。

そんなある日、ネコの飼っているお宅が引っ越しをしてしまいます。
夏祭りも過ぎ、月日は流れた頃、
向かいの家に誰かが引っ越しをして来ました。

そして、引っ越して来た人が、
サケの頭を持って、ご挨拶に来てくれます。

「でんしゃで かよう ビジネスマンです。
 これからも、いろいろ おせわになりますが、 よろしく」

「これからもって…」
その雰囲気は…。どことなく…。
誰かに似ています。


高畠 那生さんの描くネコは、
絵本によくあるカワイイ*ネコの絵といったものとは違って、
ちょっと独特の雰囲気を醸し出したネコ君です。
タイトルせいなのでしょうか?
上の6歳の娘は、このネコを怖い…と言います。
確かに「ねこだまし」っていうタイトルは怪談ばなしのタイトルみたいですよね。
でも、もうすぐ2歳の娘はこの本が大好き☆
ニャンニャン♪ニャンニャン♪と、言ってネコを指差して喜んでいます。
下の娘の大のお気に入りなので、
ここ最近は、毎晩この絵本を読み聞かせています。

お話も絵もとてもシュールで、
面白い絵本ですよ。

うちの子は、2歳になる前に読み聞かせました。





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