絵本のある暮らし**絵本のある☆小さなしあわせ

今日の絵本 no.50

まっくろネリノ (ガルラーの絵本)まっくろネリノ (ガルラーの絵本)
(1973/01)
ヘルガ=ガルラー、やがわ すみこ 他

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今日の絵本は、ヘルガ・ガルラーさんの、

まっくろネリノ」になります。

ヘルガー・ガルラーさんは、1939年オーストリア ウィーンに生まれ。
本職はデザイナー。美術工芸大学を卒業後、
イタリアで暮らしたり、アメリカで暮らしたりしたようです。
絵本作家の他に、織物、服飾デザイン、室内装飾、アニメの仕事など、
多方面で活躍されました。
本作品は、ヘルガー・ガルラーの記念すべき第一作で1968年に描かれました。

今日の絵本の主人公は、体が真っ黒な「ネリノ
ネリノには家族がいます。
とおさん、かあさん。
そして、いろいろな色をした、きれいな4人の兄さんたち。

ぼくは こんなに まっくろだろ、
 くらやみならば だれにも みえやしない。


いろんな いろした きれいな にいさんたちは、
 ちっとも ぼくと あそんで くれない。
 あんまり まっくろだから だめなんだって。


可哀想な事に、ネリノは自分の体が黒いことに
少しコンプレックスを持っているようなのです。

そこで、ネリノは花畑の素敵な花たちに問いかけます。

ねえ、どうすれば そんな いろになれるの?」と…。

すると、花は答えます。

しらないわよ。だって、うまれつき、
 あかや あおや みどりや きいろだったんですもの。


ネリノは自分のまっくろも、うまれつきなのかな?と考えます。

私は、この会話の部分がとても好きです。
とても大事なメッセージが込められているような気がするのです。

うまれつき」 それは、とても大事なキーワードだと思います。

その後、兄さん達は あんまりきれいだったので、捕まえられてしまいます。
そして、ネリノが活躍するのですが…。
ここで、黒いネリノの体だからこそやり遂げられる救出劇と続きます。

だれもがそれぞれ、個々の「うまれつき」を持っています。

「うまれつき」は、いろいろな個性を持っていてよいのです。

「うまれつき」は、他と違っていてよいのです。


そんなことをネリノを通して、
ヘルガー・ガルラーが子供達に訴えかけているような気がします。

また、彼女の黒をベースにした、淡いパステルがも必見。
ネリノもふわふわとして可愛らしいですし、
兄さん達が捕われた鳥の籠のデザインは、とても美しいです!

うちの子は、3歳のころから読み聞かせています。






今日の絵本 no.49

AKUTARE


あくたれラルフ

(1995/01)
ジャック ガントス ニコール ルーベル、 他

今日の絵本は、ジャック ガントス Jack Gantos)作
ニコール ルーベルNicole Rubel)絵 の

あくたれラルフ」になります。

この絵本は、アメリカではシリーズで10作以上刊行されていて、
その記念すべき第1作目となります。
日本では、この作品のみの刊行です。

1999年から2001年までイギリスBBC放送がテレビアニメーションを製作。
日本でもBS放送で『いたずらネコ ラルフ』とい題名で、
放送されていたようです。

ジャック ガントスは、
1951年7月2日アメリカのペンシルバニア州に生まれる。
自由奔放に生きていた少年時代。
行き過ぎて、NYの刑務所暮らしをしたこともあるほど。
けれど、彼は作家になりたいと言う夢を持ち続け、
一度は曲がった人生を立て直すパワーの持ち主。

ニコール ルーベルは、
1953年4月29日アメリカのフロリダ州で生まれる。
マイアミビーチ育ち。ボストン美術館美術学校に通います。

二人は1976年に出会い、「あくたれラルフ」を制作します。
これが、世に出て彼らの代表作となります。

さて、今日のお話ですが、
いたずら猫の顔をした真っ赤なねこ。「ラルフ」が主人公。
このラルフ。一筋縄では行かないほどのいたずらねこ。
とにかく、わがまま放題。やり放題(笑)

あくたれねこの ラルフは、 セイラの ねこでした。
あくたれでも、 セイラは、 ラルフが すきでした。


セイラが踊っていると、真似をしてからかい
セイラがブランコに乗っていると、ブランコが下がっている木の枝を切り
セイラのパーティーをめちゃめちゃにします。

おとうさんの大事にしているパイプで、シャボン玉をしたり。
おかあさんお可愛がっている鳥を、おいまわします。

文字通り、ラルフは あくたれ です(笑)

それでも、セイラはラルフが好きなのです。
憎めないとでも言うのでしょうか…。

あくたれでも ラルフは、 セイラの ねこなのです。
セイラは、強い責任感を持っているのでしょうかね?
まるで、出来た母親のようなセイラです。
若いのに、偉いですね。

ある日、家族でサーカスに出かけます。
そこで、またまたラルフは悪いことをします。
興奮した犬に怒ったラルフは、
犬の首輪にゴム風船をいくつか縛り付け、飛ばしてしまいます。
犬は、ライオンの檻に…

ラルフはサーカスでも大暴れ(笑)

かんかんに怒ったおとうさんは、
ラルフをサーカスにおきざりにします。

さて、大変。
今まで、甘やかされ放題にされていたねこラルフは、
はじめて人生の厳しさをしります。

サーカスから逃げ出し、路上での生活など紆余曲折を経て、
ラルフはセイラに助けられます。
セイラはラルフをずーっと探していたのです。
しかも家に帰ると、おとうさんもおかあさんも大喜び。
美しい家族愛包まれ、ラルフは改心を誓いますが…。

テンポが良く、ユーモアに溢れたストーリーに、
子供は強く惹き付けられます。

悪い事ばかりすると、バチがあたるのよ!

子供にはある意味、良いお手本です。

この絵本の題材は、きっとジャック ガントス自身の人生そのものなのでしょうね。
自由奔放に生き、悪い事も平気でやったガントスが、
人生の曲がり角、服役ということで、人生の厳しさに直面。
ただ、彼を立ち直らせるのには、
筋の一本通った、強い父の存在が不可欠でした。

だからこそ、ラルフは憎めないねこなのですね。

うちの子は、5歳のころに読み聞かせました。












今日の絵本 no.48

ヒギンスさんととけいヒギンスさんととけい
(2006/03)
パット ハッチンス

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今日の絵本は、前回に引き続き パット・ハッチンスさんの

ヒギンスさんと とけい」になります。

作者、パット・ハッチンスは言っています。

私は子供だからと言って、
 調子を下げるつもりはありません。
 ただ、物語が論理的にきちんとしていることを
 心がけています
。」と…。

今回のストーリーも、美しい絵と一緒に
ちょっと考えながら楽しむという、
絵と文章を楽しむ絵本の世界が繰り広げられていきます。

さて、お話ですが、ビギンスさんと言う、
見た目はでっぷりとした体格の
めちゃめちゃお洒落なおじさまが主人公です。
彼は、屋根裏部屋のある3階建てのお家に住んでいます。

ビギンスさんはある日、屋根裏部屋から立派な時計を見つけます。

ちょっと まてよ。 
 このとけいが ちゃんとあっているかどうか
 しらべるには、 どうしたらいいのだろう。


と、実に面白い疑問を抱きます。
そして、その時計があっているかどうか確かめる為に、
ビギンスさんは、もうひとつ時計を買って来て3階の寝室に置きます。
見かけに寄らず、ビギンスさんはなかなかの行動派のようです。

けれど、困ったことが起こってしまいます。
寝室の時計と屋根裏部屋の時計の時刻が1分違うのです。

そこで、ビギンスさんは、もうひとつ時計を買って来て、
2階の台所に置きました。
そして、時間を確認します。

「台所の時計は…4時10分まえ。」
屋根裏部屋に上がっていって…
「屋根裏部屋の時計は…4時8分まえ。」
2分違います。
あわてて、寝室まで行くと…
「寝室の時計は…4時7分まえ。」
1分違います。

どの時計があっているのだろう??

…ビギンスさんは困ってしまいます。
そこで、また新しい時計を買って来て、
1階の玄関のホールに置きました。

玄関の時計は…
4時20分。」
いそいで屋根裏部屋に行って時計を見ると…
4時23分。」???
3分違います。

だんだん、ビギンスさんは焦ってきます。

いそいで台所に降りて行くと、
4時25分。」????
2分違います。

いそいで寝室に上がって行くと、
4時26分。」?????
1分違います。

ぜんぶ ちがっている。いいとけいは ひとつもないぞ。

ビギンスさんは、ほとほと困り果ててしまいます。

そこで、時計屋さんにいって事情を説明して、
時計屋さんにビギンスさんのうちの時計は、
どれが合っているのかを見てもらうことにします。

時計屋さんは自分の懐中時計をみながら、
すべての階にある時計がさす時間を確かめてもらいます。

ビギンスさんが、次から次に時計を買って来るのが子供は楽しかったようです。
そして、各階の時計が指す時刻が違うので、
なにか、マジックでも見ているような、ワクワク感を感じていたようです。

時計の針を見て時刻を確認することを覚えている子供なら、
もっと楽しいかもしれませんんね。
うちの子は、まだ時計が読めないので、
理解出来るようになったら、またたくさん読んであげたいと思います。

余談ですが、ビギンスさんが屋根裏部屋で時計を見つけた時刻は1時30分。
ビギンスさんが家中の時計があっているのを確かめたのが、
時計の針が6時を指しています。
ビギンスさんが納得するまでに、4時間半も掛かったようです(笑)
頑張りました!

冒頭で触れましたが、さすがパット・ハッチンスさん。
「私は子供だからと言って、調子を下げるつもりはありません。」
と言っているように、
時計の見方の文章が子供目線ではないようです。

「4じ10ぷんまえ…。」

時計を見ると3時50分と見がちですが、
4時10分前と表現しているところが、
ちょっと大人だなぁ…と私的に感じてしまいました。

まっ、彼女はイギリス人なので、
英語だと、よく 「ten to four」と表現するので、
直訳された翻訳だったせいもあるかもしれませんね(笑)

この絵本も絵がとても美しいです。
この3階建てビギンスさんのお家のなかが、
最後のページでは3階建ての全部と屋根裏部屋までの、
壁を取り払った感じで見られるます。
とても素敵なお宅ですよ☆

うちの子は、5歳のころから読み聞かせています。

















今日の絵本 no.47

ロージーのおさんぽ (ハッチンスの絵本)ロージーのおさんぽ (ハッチンスの絵本)
(1975/08)
パット=ハッチンス、わたなべ しげお 他

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今日の絵本は、パット=ハッチンスさんの、

ロージーのおさんぽ 」になります。

パット=ハッチンスさんは、以前「いたずらかいじゅうはどこ(今日の絵本 no.30)
でも紹介させていただいている作家さんになります。

「ロージーのおさんぽ」は、彼女の処女作で、アメリカ在住時代に描かれたものです。
この絵本は、イギリスの田舎での田園生活が反映していると言われている作品です。

さてお話ですが、めんどりのロージーが散歩に出かけた時のお話です。
ストーリーは、ロージーがお散歩にでかけて、

おにわを こえ
ほしくさの やまを こえ
はちのすの すばこの したを すいすい…


こんな感じで、ロージーはのどかな田園をお散歩します。
文だけ読むと、ロージーの散歩コースの解説…的な展開なのですが、
このお話は、そんな簡単な絵本じゃなさそうです(笑)

文のストーリー展開とは別に、
この絵本には別のストーリーも同時に語られているのです。

表紙に描かれているきつねがいますよね。
このきつねのストーリーが実は別に存在します。
それは、文章では表現されておらず、
絵で表現されています。

ロージーがお散歩に出かけると、
後ろからきつねがロージーを狙って、そっと着いて行くのですが…

ロージーがおにわをこえた時に、
きつねは、に足を乗せてしまい、鍬の枝が顔を直撃!
それでも、ロージーは気づかず散歩を続けます。

ロージーがほしくさのやまをこえた時、
きつねは、体が重くてほしくさのやまに埋もれてしまいます。
それでも、ロージーは気づかず散歩を続けます。

ロージーがはちのすのすばこのしたを、すいすいと通り抜けると、
きつねは、荷車に乗ってはちのすばこに激突
はちは一斉に、逃げるきつねを追いかけます。
それでも、ロージーは気がつきません。

そして、ロージーは最後に心配した事というと…(笑)

呑気なロージと、さんざんな目に合うきつねのお話です。

どうしても文章で絵を解説している絵本が多い中、
この絵本は、描かれている絵について触れていないことが、
かえって、新鮮でとても楽しませてもらいました。

また、7歳の頃から絵を描き始め、
美術学校や美術専門学校で学んだパット=ハッチンスの絵は、
時代を感じさせる、モダンなデザイン画のようで、
とても綺麗で、細部にわたって楽しめます。

うちの子は、3歳の頃から読み聞かせています。











今日の絵本 no.46

pukkucyannno
ぷくちゃんのねんねんぽっぽ (ぷくちゃんえほん)
(2002/02)
ひろかわ さえこ

今日の絵本は、ひろかわ さえこさんの

ぷくちゃんのねんねんぽっぽ」になります。

ひろかわ さえこさんは、1953年に北海道の小樽市生まれ。
東京の武蔵野美術大学商業デザイン科卒業。
絵本を制作する他、挿絵、エッセイなどの作品多数あるようです。

今日の絵本の「ぷくちゃんのねんねんぽっぽ」は、
子育ての知恵がつまった絵本」と称さる
人気びシリーズものの、5作品中4作目の作品となります。

さて、今日のお話の主人公は可愛いぷくちゃんです。
お話は、ぷくちゃんがねんねのじかんになって、
パパとお着替えをします。
着替えの後は、自分で歯も磨き、
最後にはおかあさんに仕上げもしてもらい、
おかあさんに絵本を読んでもらって、お布団に入ります。

お布団の中では、おかあさんのやさしいせなかの「とんとん」と、
おかあさんのやさしいうたで夢の国に導かれていく…と言う、
どこの家庭でも見かけるような光景が描かれています。

でもなぜか…普段やっているようなことも、
このぷっくちゃん一家の絵は、ふわふわ、ふわふわとしていて、
とても、とてもしあわせに満ちあふれているように見えてしまうのです。

ぷくちゃん一家や、夢の中にでてくるお友達みんなのお顔が、
み〜んな、にこにこなのです。

口角がみんな上がっています。
だから、みんなしあわせに満ちあふれているように見えるのですね。
素直でにこにこのぷくちゃんは、子供の良きお手本ですね。
子供には、とても大事なことだと思います。

あと、ひろかわ さえこさんの淡い色の使い方が、
この絵本のしあわせ感を倍増しているようにも思えます。
素直なぷくちゃんのぷくぷくとした感じ。
たまらなく可愛いです。

最後に、おかあさんがぷくちゃんに子守唄?を唄うシーンがあるのですが、

ねんねんぽっぽ しゅぽっぽ♪
ねんねのくにへ しゅぽっぽ
ぷくちゃんのせて しゅぽっぽ


語呂がよいようで、娘はすぐにこのフレーズを覚えました。
そして、ぷくちゃんのなまえの部分を、
娘の名前にすると、とても喜んでいました。

ここで、夢のシーンになると、
絵を縁取っていた色(黒)が、グレーのような薄い色に変化したり、
パステルカラーになったりと、
色使いだけでも、夢見るぷくちゃんの幸福感がよく伝わってきます。

うちの子は、0歳のころから読み聞かせています。















今日の絵本 no.45

すいしょうだま (fukkan.com)すいしょうだま (fukkan.com)
(2005/03)
スズキ コージ

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今日の絵本は、スズキ コージさんの、

すいしょうだま」(グリム童話より)になります。

スズキ コージさんは、1948年2月28日 静岡県浜北市生まれ。

1987年に「エンソくん きしゃにのる」で小学館絵画賞。
1988年「ガラスめだまときんのつののヤギ」と、
1989年「やまのディスコ」で絵本にっぽん賞を受賞。
2004年「 おばけドライブ」では 第35回講談社出版文化賞絵本賞と、
かずかずの賞を受賞されいています。

また、スズキ コージさんはとても多才で、
絵本作家の他にも1995年、映画「」に出演もされています。

いちおう東京都在住なのだそうですが、
中南米、東南アジア、東欧などを行ったり来たり寅さん的?放浪癖があるようで、
別名『コージズキン』と呼ばれているそうです。
(スズキコージ公認ホームページ ZUKINGより抜粋させていただきました)

絵からも伝わるのですが…ヒッピーハッピーな方のようです(笑)
私も昔は放浪癖があったので、どこかで袖が触れていたかもしれない…
な〜んて、ちょっと思ったりしてみました。

スズキ コージさんは今年(2008年)
スズキコージズキンの生誕60年展」が開催されます。

さて、今日のお話の「すいしょうだま」は、
グリム童話をモチーフに作られたものです。

むかしむかし、3人の息子を持つ魔女がいて、
魔女は息子たちをかわいく思う気持ちはこれっぽっちもなく
誰一人として信用しておらず、
自分の魔法の力を盗もうと狙っているのだと思い込んでいました。

そこで、魔女は一番上の息子をどでかい「ワシ」に。
二番目の息子をでっかい「くじら」にしてしまいます。
どんじりの三番目の息子は魔女に化け物にされては困ると、
すたこら逃げて
しまいす。

その後三番目の息子は、
きんきらきんのおひさまの城に、
魔法にかけられた可哀想なお姫様がいることを耳にし、お姫様を助けに行きます。

やっとお姫様を見つけ出し、彼女を助ける方法尋ねます。
そして、彼女を助けるのには、
井戸のそばのおそろしい牛と戦い、
牛のお腹の中にいる火の鳥が舞い上がった後で、
火の鳥の体の中にある卵の黄身の中にある水晶玉が必要で、
この水晶玉を使うと、魔女の魔法が解けると知り、
若者は水晶玉を探しに出かけ、
兄弟の力も借り、無事に水晶玉を手にします。

めでたしめでたし

と、普通ならばお話がここで終わるのですが、
このお話はここでは終わらず、
不思議な続き…が用意されています(笑)

最後まで、不思議な世界が広がります。

文章がとても軽快で、難しい表現の中、
ところどころに型を破ったような表現も多く、
そのギャップがとても面白いです。

おそれおおくも。かすみたなびくむかしむかし
 魔法使いの女がいた。


こんな出だして、挿絵は魔女が長いガラスのパイプのようなものを口にくわえている
シーンが描かれていて、
??ううん??
表紙が気に入って手にとった絵本だったけれど、
中身はちょっとどんよりとした絵が多く、
娘も途中まで「ママ怖いかも…」と言いながら、恐る恐る見ていましたが、
絵と同様、スズキコージさんのテンポの良い不思議なストーリー展開に、
完全に引きつけられたようで、
読み終わるとすぐに、
もう一回!」とアンコールがあったほどの気に入りようでした。

この「すいしょうだま」は、
インターネットサイト「復刊ドットコム」で、
読者のリクエストを多数集め復刊されたもので、
初版は、1981年だそうです。

うちの子は、5歳のころによく読み聞かせてました。




今日の絵本 no.44

スモールさんはおとうさんスモールさんはおとうさん
(2004/09)
ロイス レンスキー

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今日の絵本は、ロイス・レンスキーさんの

スモールさんはおとうさん」です。

ロイス・レンスキーさんは、1893年アメリカのオハイオ州生まれ。
ニューヨークでアート・スチューデンツ・リーグ校で絵を学び、
その後、ロンドンのウエストミンスター美術学校でも絵を学びます。
アメリカに帰国後は、挿絵等の仕事をし、
1934年から「スモールさんシリーズ」を作り始めます。

いちごつみの少女」で1946年ニューベリー賞受賞されています。

今日の絵本の主人公は「スモールさん」です。
スモールさんは、消防士カウボーイ警察官農場経営者
などいろいろな職業をしています。

この絵本は、そんな子供たちが憧れの職業になる
「スモールさんシリーズ」の中の一冊で、
スモールさんの家族の何気ない毎日の様子が描かれています。

この絵本はスモールさんが大好きな子供たちの疑問から生まれたもののようです。

スモールさんには、おくさんとか こどもとか いないの?
という みなさんの しつもんに おこたえします。

と冒頭に書かれていて、
続いてロイス・レンスキーが、読者に語りかけるように…

いますともーースモールさんには かぞくが います
ほら ごらんなさいーーこのとおり。

みなさんの ともだちの
ロイス・レンスキーより

と書かれていて、その文章の下のに、
家の前で、スモールさんとおくさんとこども3人が、
仲良く手を繋いでいる絵が描かれています。

「みなさんの ともだちの…」と書くところが、
ロイス・レンスキーの優しい人柄がうかがえますね。

さて、お話はまずスモールさんの家族紹介からはじまります。
おくさんと、あかちゃんと、ポールくんと、ポリーちゃんの5人家族
家族は丘の上の大きな家に住んでいます。

そして、スモールさんは仕事に行き、
おかあさんは掃除をしたり料理をしたり、
子供達はその都度お手伝いをします。
めちゃめちゃ良い子たちです。

スモールさんが帰ってきてみんなで
おいしいおいしい」と夕食を食べ、
あとかたずけは、またまた子供達がおかあさんのお手伝いをします。

素晴らしく模範的な家族の一日を紹介されています。

次に、月曜日から日曜日までのストーリーが展開されていきます。

月曜日はおかあさんがおせんたく。
火曜日はおかあさんがアイロンがけ。
水曜日はおとうさんが絵の飾り付け。
木曜日はおとうさんが水漏れ直し。
金曜日はおとうさんは草刈り。
土曜日は家族でお買い物と畑仕事。
日曜日は家族で教会へ行き、午後はドライブ。

ここでも、素晴らしく模範的な家族の一週間が綴られています。
おかあさんもはたらきもので、
子供達はみんなよくお手伝いをします。
おとうさんは、外に働きにもでて家の仕事もして、
家族サービスも忘れません。
しかも、日曜日の夜はおとうさんが夕食のお手伝いです。

びっくりするくらい、素敵な家族の様子が、
たんたんと語られていて、
今の時代のアメリカにはこんな模範的な家族はいるのかな?
と疑問に思うくらいですが、
この本が出た1951年(初版)当時では、
アメリカもこんな家族がたくさんいたのでしょうね。
そして、未来を背負う子供達がいつか家族を持った時に、
家族とはこうあって欲しい…という、
ロイス・レンスキーからのメッセージでもあるのかもしれませんね。

うちの子は、5歳の頃によく読み聞かせをしました。



















今日の絵本 no.43

あかたろうの1.2.3の3.4.5 (おにのこあかたろうのほん 1)あかたろうの1.2.3の3.4.5 (おにのこあかたろうのほん 1)
(2000)
北山 葉子

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今日の絵本は、きたやま ようこさんの

あかたろうの1.2.3の3.4.5」です。


きたやま ようこ(北山 葉子)さんは、1949年、東京生まれ。
文化学院卒後、絵本作家に。

ゆうたくんちのいばりいぬ」シリーズで
1989年 第20回講談社出版文化賞絵本賞を受賞。
りっぱな犬になる方法」では
1993年 産経児童出版文化賞推薦作品として選ばれ、
じんぺいの絵日記」で
1994年 第16回度路傍の石幼少年文学賞など、作品が多数受賞をされています。

今回のお話の主人公は、おにの「あかたろう」くん。
あかたろうくんが外から帰ってくると、お家にはおかあさんがいません。
あれっ?」と思ったあかたろうくん。
家中おかあさんをさがしますが、どこにもいません…。

おかあさ〜ん

ちょっと寂しくなったあかたろうくん。
でもすぐに、いいことを思いつきます。

「おばあちゃんのところかもしれないぞ!」
よし、ぼく ひとりで でんわをしちゃおう。

ここから、あかたろうのおかあさん探索がはじまります。

あかたろうくんはおばあちゃんのところに電話をします。
1.2.3の3.4.5…
「もしもし ぼく あかたろう」

やおやさんにも電話をします。
3.4.5の5.6.7…
「もしもし ぼく あかたろう」

さかなやさんにも電話をします。
5.6.7の7.8.9…
「もしもし ぼく あかたろう」

きのみやさんにも電話をします。
7.8.9の0.0.0…
「もしもし ぼく あかたろう」

最後にかえってきたおかあさんに、
買い物袋の中身をあててビックリさせます。

にんじん 1ぽん。
たまねぎ 2つ。
じゃがいも 3つ…。


この絵本は、でんわ番号や買い物した物の個数など数字が出てきます。
そこで、いつものように我が家ではクイズ形式のような読み聞かせが始まります。

わたしが「やおやの みどりおにさんの ばんごうは…」と言うと、
娘が「3.4.5.の5.6.7」と答えてくれます。

また、買い物袋の中身のシーンでは、
わたしが「にんじん」と言うと、娘が「1ぽん!」と答えます。
わたしが「たまねぎ」と言うと、娘が「2つ!」と答えてくれます。

字を読めないなかった娘は、この数字をすべて暗記していたようです。

こんな感じて、一緒に絵本を読むと、
子供も楽しいようで、読み聞かせをする回数が増えます。

初版は1977年で、絵が昭和を思い出させる家のなかの家具などが、
とても懐かしです。
表紙にある電話機。
見た事のない子が多いでしょうね(笑)

うちの子は、2歳頃からよく読み聞かせしていました。