![]() | ルサちゃんのさんぽみち (2006/04) 内田 麟太郎村上 康成 商品詳細を見る |
今日ご紹介する絵本は、内田 麟太郎
「ルサちゃんのさんぽみち
文を書かれている内田 麟太郎さんは、1941年に福岡県大牟田市生まれ。
父は詩人で内田博さん。
高校卒業後、19歳で上京。
看板職人を続けながら、詩を書き始めます。
看板職人は50歳になるまで働かれていたようです。
二足の草蛙ですか…。
なかなか出来る事じゃないと思うのですが…。
面白そうな方ですね。
子どもの本の世界に入られたのは、38歳になってから。
多くの賞を受賞されています。
「さかさまライオン
「うそつきのつき
「がたごとがたごと
「かあちゃんかいじゅう
「ふしぎの森のヤーヤー
自称「絵詞作家」(えことばさっか)と言われているようです。
絵を描かれている村上康成さんは、
以前「今日の絵本 no.52*「よーいどん!」」で紹介済みの作家さんです。
村上さんもたくさんの賞を受賞されています。
さて、本日の主人公はおさるのモンちゃん。
モンちゃんは、いきなりのっけから唄ちゃいます。
♪ あのね あのね あのねのね
おしえたいけど おしえない ♪
すると、ブタのウリボウにつっこまれます。
「モンちゃん、だれか すきになったの?」と…。
そこで、モンちゃんが
「だ、だれも」
と言ってうつむきます。
うつむいちゃバレバレでしょ(笑)モンちゃん。
なんだか、甘く切ない初恋物語。
そして、そんな甘い恋のお相手がタイトルにも出てくるおさるのルサちゃん。
♪ あのね あのね あのねのね
おしえたいけど おしえない ♪
モンちゃんが唄いながら、ルサちゃんと見つけたポピーがある場所へ行きます。
そこに、ルサちゃんもやって来て、ふたりでしゃがんでポピーを眺めます。
♪ あのね あのね あのねのね
おしえたいけど おしえない ♪
次の日も、モンちゃんは唄いながら、今日もルサちゃんに会えるかな…。
と、おもいながら、ポピーのある場所へ。
すると、ルサちゃんはこの日もポピーの前にいます。
けれど、ちょっぴり悲しげな顔です。
(どうしたんだろう)
「わたしね…」
そう、ルサちゃんが言います。
目に涙をいっぱいうかべて、何かを言いかけたルサちゃん…。
けれど、何も言わずに…。
なんだか、悪い予感が…。
♪ あのね あのね あのねのね
おしえたいけど おしえない ♪
次の日もモンちゃんはうたってポピーのある場所へ。
そこに ルサちゃんではなく アナグマが現れて、
モンちゃんに言います。
「おまえ、ほんまに なーんも しらんのか」と…。
首をかしげるモンちゃんに、
「あのこ ひっこしたんや」と伝えます。
なんてことなんでしょ(泣)
甘く切ないモンちゃんの初恋は、
ルサちゃんの引っ越しで幕を閉じてしまいます。
信じられないモンちゃんは、ルサちゃんの家へ…。
そこは空家だと知るモンちゃんの切なさが、
じんじんと伝わってきます。
モンちゃんはなきながら、山の向こうに向かって唄います。
♪ あのね あのね あのねのね
おしえたいけど おしえない♪
モンちゃん。ちょっと可哀想…。
娘は、この絵本を読んでしばらくすると、
「どうして、ルサちゃん引っ越しちゃったのかな…?」
と、ぽつり…と言ったのが印象的でした。
こんな小さな子にも、
モンちゃんの切なさが十分すぎるほど伝わるようです。
この絵本。
村上さんの絵が、鉛筆でささっと描いたようなタッチで、
余計な色が使われていないのも特徴的です。
ほとんどページが、白の地に絵が描かれているのですが、
モンちゃんがルサちゃんが引っ越したの聞いた後から、
ページの地が水色に変化します。
まるで、モンちゃんの涙の色が表現されているかのように…。
唄の部分は、適当に音楽を作って唄ってあげると、
娘は、私が唄うたびに「くすっ(笑)」と笑ってくれました。
ちょっと、嬉しかったです。
娘は村上さんの絵がよっぽど好きなようで、
図書館に行って、村上さんの絵本とは知らずに、
別々の場所にあった絵本を2冊選んで来ました。
我が家の寝る前の儀式では、
タイトル紹介の後で、作者の名前も必ず読みます。
文を書かれている方がそれぞれ違ったせいか、
表紙の絵の感じが違っていて分からなかったのですが、
2冊目のタイトルの後の作者を読んでビックリ!
「この2冊は絵を描いているのが、同じ村上康成さんだぁ!」
と、娘とおおいに盛り上がっちゃいました。
うちの子は、5歳になってから読み聞かせました。
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