絵本のある暮らし**絵本のある☆小さなしあわせ

今日の絵本 no.61

ルサちゃんのさんぽみちルサちゃんのさんぽみち
(2006/04)
内田 麟太郎村上 康成

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今日ご紹介する絵本は、内田 麟太郎さん・文 村上康成さん・絵 の
ルサちゃんのさんぽみち」です。

文を書かれている内田 麟太郎さんは、1941年に福岡県大牟田市生まれ。
父は詩人で内田博さん。
高校卒業後、19歳で上京。
看板職人を続けながら、詩を書き始めます。
看板職人は50歳になるまで働かれていたようです。

二足の草蛙ですか…。
なかなか出来る事じゃないと思うのですが…。
面白そうな方ですね。

子どもの本の世界に入られたのは、38歳になってから。
多くの賞を受賞されています。

さかさまライオン絵本にっぽん賞。
うそつきのつき」小学館児童出版文化賞。
がたごとがたごと」日本絵本賞。
かあちゃんかいじゅう」剣淵絵本大賞を受賞。
ふしぎの森のヤーヤー」産経児童出版文化賞推薦。
自称「絵詞作家」(えことばさっか)と言われているようです。

絵を描かれている村上康成さんは、
以前「今日の絵本 no.52*「よーいどん!」」で紹介済みの作家さんです。
村上さんもたくさんの賞を受賞されています。

さて、本日の主人公はおさるのモンちゃん
モンちゃんは、いきなりのっけから唄ちゃいます


♪ あのね あのね あのねのね
  
  おしえたいけど おしえない ♪



すると、ブタのウリボウにつっこまれます。

モンちゃん、だれか すきになったの?」と…。

そこで、モンちゃんが

だ、だれも

と言ってうつむきます

うつむいちゃバレバレでしょ(笑)モンちゃん。
なんだか、甘く切ない初恋物語

そして、そんな甘い恋のお相手がタイトルにも出てくるおさるのルサちゃん


♪ あのね あのね あのねのね
  
  おしえたいけど おしえない ♪



モンちゃんが唄いながら、ルサちゃんと見つけたポピーがある場所へ行きます。
そこに、ルサちゃんもやって来て、ふたりでしゃがんでポピーを眺めます。


♪ あのね あのね あのねのね
  
  おしえたいけど おしえない ♪


次の日も、モンちゃんは唄いながら、今日もルサちゃんに会えるかな…。
と、おもいながら、ポピーのある場所へ。

すると、ルサちゃんはこの日もポピーの前にいます。
けれど、ちょっぴり悲しげな顔です。

どうしたんだろう

わたしね…

そう、ルサちゃんが言います。
目に涙をいっぱいうかべて、何かを言いかけたルサちゃん…。
けれど、何も言わずに…。
なんだか、悪い予感が…。

♪ あのね あのね あのねのね
  
  おしえたいけど おしえない ♪

次の日もモンちゃんはうたってポピーのある場所へ。
そこに ルサちゃんではなく アナグマが現れて、
モンちゃんに言います。

おまえ、ほんまに なーんも しらんのか」と…。

首をかしげるモンちゃんに、

あのこ ひっこしたんや」と伝えます。

なんてことなんでしょ(泣)
甘く切ないモンちゃんの初恋は、
ルサちゃんの引っ越しで幕を閉じてしまいます。

信じられないモンちゃんは、ルサちゃんの家へ…。
そこは空家だと知るモンちゃんの切なさが、
じんじんと伝わってきます。

モンちゃんはなきながら、山の向こうに向かって唄います。


♪ あのね あのね あのねのね
  
  おしえたいけど おしえない♪



モンちゃん。ちょっと可哀想…。

娘は、この絵本を読んでしばらくすると、

どうして、ルサちゃん引っ越しちゃったのかな…?

と、ぽつり…と言ったのが印象的でした。
こんな小さな子にも、
モンちゃんの切なさが十分すぎるほど伝わるようです。

この絵本
村上さんの絵が、鉛筆でささっと描いたようなタッチで、
余計な色が使われていないのも特徴的です。
ほとんどページが、白の地に絵が描かれているのですが、
モンちゃんがルサちゃんが引っ越したの聞いた後から、
ページの地が水色に変化します。
まるで、モンちゃんの涙の色が表現されているかのように…。

唄の部分は、適当に音楽を作って唄ってあげると、
娘は、私が唄うたびに「くすっ(笑)」と笑ってくれました。
ちょっと、嬉しかったです。

娘は村上さんの絵がよっぽど好きなようで、
図書館に行って、村上さんの絵本とは知らずに、
別々の場所にあった絵本を2冊選んで来ました。

我が家の寝る前の儀式では、
タイトル紹介の後で、作者の名前も必ず読みます。
文を書かれている方がそれぞれ違ったせいか、
表紙の絵の感じが違っていて分からなかったのですが、
2冊目のタイトルの後の作者を読んでビックリ!

この2冊は絵を描いているのが、同じ村上康成さんだぁ!

と、娘とおおいに盛り上がっちゃいました。

うちの子は、5歳になってから読み聞かせました。























今日の絵本 no.59

はやくねてよ (えほん・ハートランド)はやくねてよ (えほん・ハートランド)
(1994/09)
あきやま ただし

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今日のご紹介する絵本は、
あきやま ただしさんの
はやくねてよ」です。

あきやま ただしさんは1964年7月23日、東京都三鷹市生まれ。

子供がいるかたになら、かなりの知名度がある、
ぱんつぱんくろう」の著者でもいらっしゃいます。

1988年、東京芸術大学デザイン科卒業後,
イラストレーターとして活躍するかたわら、絵本創作および漫画を描かれます。
1992年、「ふしぎなカーニバル」で第14回講談社絵本新人賞受賞。
1995年、「はやくねてよ」(岩崎書店)で日本絵本賞、大賞受賞。

さて、本日ご紹介する絵本は、「こうたろうくん」という男の子が主人公。

このこうたろうくん。
ベットについてもなかなか寝られません。
そこで、柵を越える「ぶた」を数える事にします。

」ではなく。「ぶた」です。

ぶたさんが 1ぴき、
ぶたさんが 2ひき
ぶたさんが 3びき……。


そして…続くと…。

ぶたさんが 56ぴき、
ぶたさんが 57ひき、
ぶたさんが 58ひき……。

ふむふむ。だいたい、100くらい数えて終わりかな…。
と、思いきや!

ぶたさんが 288ひき、
ぶたさんが 289ひき、
ぶたさんが 290ぴき。

やがて さくのなかは ぶたさんで、
いっぱいになって しまいました。

そして、いっぱいになったぶたさんが 

はやくねてくださいよー

と、もんくを言うので、
うるさくて こうたろうくんは 寝られません。

…てな感じで、
次に柵を越える「おかあさん」を数えます。

おかあさんが 101にん……。

そして、柵の中いっぱいになった
おかあさんたちのコーラスが楽しくて、 
寝られません。

次に、「かいじゅう」の柵越えです。

かいじゅうが 75ひき……。

柵の中いっぱいになった
かいじゅうたちが吠えて、
やっぱり、寝られません。

もう、うるさい! はやくねてよー!

今度は、こうたろうくんが叫びます。

疲れきったこうたろうくんに
安眠は訪れるのでしょうか?

この絵本を手に取ったのは、この、得体の知れない顔が羅列されている表紙に、
たまらなく興味を惹かれてしまったからです。

これ、何の顔?

と、お思いの方も多いでしょうが…(笑)
これが…柵を越える

ぶた」なのです。

「え〜??」と、思われる方もいらっしゃるかとは思いますが…。

この顔の軍団。
「ぶた」なのです(笑)
作者がそう書かれているのですから、
まぎれもなくぶた」なのです。

かいじゅうにいたっては、
幼い娘も違和感を感じたようで…、
「これ、かいじゅうじゃないよね!」と言っておりました(笑)

私的には、表紙のぶたより、
こうたろうくんの顔の方がぶたに近いと思ったのですが…(笑)

うちの子は、5歳になってから読み聞かせました。


今日の絵本 no.56

<span style=目をつむるのよ、ぼうや" border="0">目をつむるのよ、ぼうや
(2002/12)
ケイト バンクス

ゲオルグ ハレンスレーベン

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今日の絵本は、
ケイト バンクスさん・文 ゲオルグ ハレンスレーベン・絵の

目をつむるのよ、ぼうや」になります。

文を書いているケイト バンクスさんはアメリカ生まれ。
本好きな両親の影響をうけて、幼い頃からに絵本に親しまれたようです。
ボストン近郊のウェルズリー・カレッジを経て、コロンビア大学で歴史を学び、
卒業後は、ニューヨークの出版社に勤務。
その後、ヨーロッパ、ローマに移り住む。
8年間住んだローマでゲオルグ・ハレンスレーベンと出会い、
おつきさまはきっと」「Baboon」など多くの作品を生み出します。
現在は夫と2人の息子とともに南フランスで暮らしているそうです。

絵を描いているゲオルグ・ハレンスレーベンさんは、
1958年ドイツのヴッパタール生まれ。
幼いころから水彩画を手がけ、画家として活躍。
1977年に画家としてスイス・チューリッヒのギャラリーにて初の個展を開催。
以降、意欲的に個展を開催されてます。
大学卒業後はローマに住み、ケイト バンクスさんと出会い、
児童書の仕事をはじめます。
おつきさまはきっと」でホーンブック98年最優秀賞を受賞されます。
フランス・パリで装丁の仕事をする今のご夫人 アン・グットマンと出会い結婚。
以前にも紹介しました、「リサとガスパール」シリーズを出版します。
現在は、フランス・パリにアンと娘のサロメと一緒に3人で暮らしていいるそうです。

さて、今日ご紹介する絵本の主人公は、可愛いとらのぼうや
このぼういや。どうやらねむりたくないようです。

とらのかあさんが言います。

目をつむるのよ、ぼうや。もう、おやすみのじかんでしょ

けれど、とらのぼうやは、

目をつむったりしたら、空がみえなくなるもン
目をつむったりしたら、木だってみえなくなるもン
青いとりだってみえなくなるもン

と言って、目をつむろうとしません。
かあさんのとらは、そんなとらのぼうやの言う事を、
ひとつひとつ優しく受け答えをして、
ぼうやの頭の中のをやんわりと広げて行ってあげながら、
とらのぼうやを眠りへと誘います。

空が見えなくなるどころか…

それどころか、空のね、雲のあいだにうかんでて
 夜になったら、お月さまがだっこしてくださるかもよ


木が見えなくなるどころか…

見えなくなるどころか、木なんかいっぱいみえるわ。
 そこで かくれんぼもできるのよ。
 夜になるまで、たっぷりと……


青い鳥がみられなくなるどころか…

目をつむったらね、どんないろのとりだってみえるの。
 おまけに おまえもとべるかもよ……


どれも、とても愛情のこもった優しい言葉ですよね。

いつも、子供時間子供目線で夢の中に連れていってあげる余裕がなく、
ついつい子供の対して、
「もう遅いからねなさい!」と、現実的になってしまいがちなので、
この絵本を読んで、こんなやさしいかあさんになりたいものだと、
ちょっぴり日々のかあさん役の自分に反省しちゃいました。

うちの子は5歳になってから読み聞かせました。









今日の絵本 no.55

ぐるんぱのようちえん (こどものとも傑作集)ぐるんぱのようちえん (こどものとも傑作集)
(1966/12)
西内 ミナミ堀内 誠一

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今日ご紹介する絵本は、
西内ミナミ・作 堀内 誠一さん・絵の
ぐるんぱのようちえん」になります。

文を担当している、西内ミナミさんは1938年京都生まれ。
東京女子大学卒業後。
在学中より児童文学創作を志しますが、
広告会社にコピーライターとして約10年勤務。
堀内誠一氏のすすめにより、処女作の絵本「ぐるんぱのようちえん」を書きます。

絵を担当している、堀内誠一さんは1932年12月20日東京都生まれ。
日本大学付属第一商業高等学校中退。
平凡出版(現マガジンハウス)の雑誌
「アンアン」「ポパイ」「ブルータス」「オリーブ」の
エディトリアルデザイナーとして活躍。
これらの有名な雑誌のロゴを手がけたかたでもいらっしゃいます。 
グラフィックデザイナー、エディトリアルデザイナー、絵本作家…と、
多方面での活躍をなさったお方です。

今日ご紹介する絵本の主人公は、ぞうの「ぐるんぱ

この、ぐるんぱ。
はじめは、ひとりぼっちでとても汚れたぞうでした。

見るに見かねた森の仲間は、ぐるんぱの再生を図ります。
見事に綺麗になったぐるんぱは、
新たな人生の出発に仕事をはじめます。

ビスケット屋さんでは、大きなビスケットを作り。
お皿作りやさんでも、誰も使う事が出来ないほど大きなお皿を作り。
靴屋さんでも、誰も履く事の出来ないほどの大きな靴を作り。
ピアノ工場…誰もひくことが出来ないほどの大きなピアノを作り。
自動車工場では、運転席から前が見えないほどの大きな車を作ります。
そして、雇い主は口を揃えてこう言います。

もう、けっこう

大きすぎるものしがつくらないぐるんぱを、どこも追い出してしまいます。
最後にぐるんぱは、つくったもの全てを大きな車に載せて何処へ…。

でも、最後にこんなぐるんぱんの作ったものが、役に立つ場所を見つけます。

めちゃめちゃ必要とされる場所を…

ずっと、ひとりぼっちだったぐるんぱが、
安住の地を見つけたとでもいいましょうか…。

どこに行っても役に立たない…。
そんな、ジレンマのようなものと向かいあって、
それでも、探し続けたぐるんぱの勝利とでもいいましょうか…。

探し続ける事が重要。
探し続ければ、いつかは見つかる。
自分を必要としてくれる場所が…。


そんなことを、子供たちにそっと教えてくれてくれる絵本です。


うちの子は、5歳の時に読みきかせました。


今日の絵本 no.51

しらみのルールー (にわの小さななかまたち)しらみのルールー (にわの小さななかまたち)
(2002/09)
A.クリングス、奥本 大三郎 他

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今日の絵本は、アントゥ−ン.クリングスさんの

しらみのルールー」です。


アントゥ−ン.クリングスさんは、1962年生まれ。
父はデンマ−ク人、母はフランス人のフランスの絵本作家。
グラフィック・ア−トを学んだのち、
ウンガロのもとで4年間テキスタイルデザインをなどをします。

1994年からスタ−トした「にわの小さななかまたち」シリ−ズは、
人気を得て、そのキャラクタ−はすでに30を越え、
アニメやCD‐ROMにもなっているそうです。

さて、今日の絵本の主人公は、しらみの「ルールー
ある日、ルールーは住み心地の良い金髪の頭から落っこちてしまいます。
ルールーは必死でもとに戻ろうとしますが、金髪頭はどこかに行ってしまいます。
そこでルールーは、新しい家を探しに出かけます。

家を探していると、まるはなばちの「レオン」に会い、
レオンからみつばちの「ミレイユ」のお宅を紹介されます。
ミレイユの家を尋ねますが、ミレイユは留守だったので、
ルールーはなぜか?ミレイユの家の側で「ルールーの美容院」を始めます。

お洒落なミレイユは、すぐに美容院で髪型を変えてもらいに、
「ルールーの美容室」に出かけます。
ミレイユは気に入ったようなのですが、
可哀想なことに、他の虫達にからかわれてしまいます。

さて、ルールーの腕がいまいちだったのか、
本当にミレイユが似合わなかったのでしょうか…?
作者のみぞ知る…ですかね。

まっ、しらみの美容室することですから…ね。

??本当ならルールーは家を探していたのでは…。

そうなのです、「ルールーの美容院」はルールーの仮の姿なのです。
ルールーは、ちゃんと住み心地の良いふわふわの家を見つけることが出来ます。

そのかわり、知りたがり屋の小人が…ちょっと可哀想かもしれませんね(笑)

しらみ」というタイトルからして、ちょっとマイナーな感じがするのですが、
ちょっとたくらんだ顔のルールーに惹かれてしまい、
ついつい手に取ってしまった一冊です。
確かに、たくらんだ顔の通りの、ルールーの賢さが見えます。

しらみが美容室を開くと言う、斬新な発想がとても面白かったです。
また、アントゥ−ン.クリングスさんのこの
「にわの小さななかまたち」シリーズは、「しらみ」の他にも、

蚊のフレデリック
はえのパトゥーシュ
のみのリュース

かなりマイナーな虫たちに光をあてているところも面白いですね。
どの絵本も、とても可愛らしく、明るい絵で描かれていて、
マイナーな虫とは思えないほど、魅力的です。

うちの子は、5歳になってから読み聞かせました。





今日の絵本 no.49

AKUTARE


あくたれラルフ

(1995/01)
ジャック ガントス ニコール ルーベル、 他

今日の絵本は、ジャック ガントス Jack Gantos)作
ニコール ルーベルNicole Rubel)絵 の

あくたれラルフ」になります。

この絵本は、アメリカではシリーズで10作以上刊行されていて、
その記念すべき第1作目となります。
日本では、この作品のみの刊行です。

1999年から2001年までイギリスBBC放送がテレビアニメーションを製作。
日本でもBS放送で『いたずらネコ ラルフ』とい題名で、
放送されていたようです。

ジャック ガントスは、
1951年7月2日アメリカのペンシルバニア州に生まれる。
自由奔放に生きていた少年時代。
行き過ぎて、NYの刑務所暮らしをしたこともあるほど。
けれど、彼は作家になりたいと言う夢を持ち続け、
一度は曲がった人生を立て直すパワーの持ち主。

ニコール ルーベルは、
1953年4月29日アメリカのフロリダ州で生まれる。
マイアミビーチ育ち。ボストン美術館美術学校に通います。

二人は1976年に出会い、「あくたれラルフ」を制作します。
これが、世に出て彼らの代表作となります。

さて、今日のお話ですが、
いたずら猫の顔をした真っ赤なねこ。「ラルフ」が主人公。
このラルフ。一筋縄では行かないほどのいたずらねこ。
とにかく、わがまま放題。やり放題(笑)

あくたれねこの ラルフは、 セイラの ねこでした。
あくたれでも、 セイラは、 ラルフが すきでした。


セイラが踊っていると、真似をしてからかい
セイラがブランコに乗っていると、ブランコが下がっている木の枝を切り
セイラのパーティーをめちゃめちゃにします。

おとうさんの大事にしているパイプで、シャボン玉をしたり。
おかあさんお可愛がっている鳥を、おいまわします。

文字通り、ラルフは あくたれ です(笑)

それでも、セイラはラルフが好きなのです。
憎めないとでも言うのでしょうか…。

あくたれでも ラルフは、 セイラの ねこなのです。
セイラは、強い責任感を持っているのでしょうかね?
まるで、出来た母親のようなセイラです。
若いのに、偉いですね。

ある日、家族でサーカスに出かけます。
そこで、またまたラルフは悪いことをします。
興奮した犬に怒ったラルフは、
犬の首輪にゴム風船をいくつか縛り付け、飛ばしてしまいます。
犬は、ライオンの檻に…

ラルフはサーカスでも大暴れ(笑)

かんかんに怒ったおとうさんは、
ラルフをサーカスにおきざりにします。

さて、大変。
今まで、甘やかされ放題にされていたねこラルフは、
はじめて人生の厳しさをしります。

サーカスから逃げ出し、路上での生活など紆余曲折を経て、
ラルフはセイラに助けられます。
セイラはラルフをずーっと探していたのです。
しかも家に帰ると、おとうさんもおかあさんも大喜び。
美しい家族愛包まれ、ラルフは改心を誓いますが…。

テンポが良く、ユーモアに溢れたストーリーに、
子供は強く惹き付けられます。

悪い事ばかりすると、バチがあたるのよ!

子供にはある意味、良いお手本です。

この絵本の題材は、きっとジャック ガントス自身の人生そのものなのでしょうね。
自由奔放に生き、悪い事も平気でやったガントスが、
人生の曲がり角、服役ということで、人生の厳しさに直面。
ただ、彼を立ち直らせるのには、
筋の一本通った、強い父の存在が不可欠でした。

だからこそ、ラルフは憎めないねこなのですね。

うちの子は、5歳のころに読み聞かせました。












今日の絵本 no.48

ヒギンスさんととけいヒギンスさんととけい
(2006/03)
パット ハッチンス

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今日の絵本は、前回に引き続き パット・ハッチンスさんの

ヒギンスさんと とけい」になります。

作者、パット・ハッチンスは言っています。

私は子供だからと言って、
 調子を下げるつもりはありません。
 ただ、物語が論理的にきちんとしていることを
 心がけています
。」と…。

今回のストーリーも、美しい絵と一緒に
ちょっと考えながら楽しむという、
絵と文章を楽しむ絵本の世界が繰り広げられていきます。

さて、お話ですが、ビギンスさんと言う、
見た目はでっぷりとした体格の
めちゃめちゃお洒落なおじさまが主人公です。
彼は、屋根裏部屋のある3階建てのお家に住んでいます。

ビギンスさんはある日、屋根裏部屋から立派な時計を見つけます。

ちょっと まてよ。 
 このとけいが ちゃんとあっているかどうか
 しらべるには、 どうしたらいいのだろう。


と、実に面白い疑問を抱きます。
そして、その時計があっているかどうか確かめる為に、
ビギンスさんは、もうひとつ時計を買って来て3階の寝室に置きます。
見かけに寄らず、ビギンスさんはなかなかの行動派のようです。

けれど、困ったことが起こってしまいます。
寝室の時計と屋根裏部屋の時計の時刻が1分違うのです。

そこで、ビギンスさんは、もうひとつ時計を買って来て、
2階の台所に置きました。
そして、時間を確認します。

「台所の時計は…4時10分まえ。」
屋根裏部屋に上がっていって…
「屋根裏部屋の時計は…4時8分まえ。」
2分違います。
あわてて、寝室まで行くと…
「寝室の時計は…4時7分まえ。」
1分違います。

どの時計があっているのだろう??

…ビギンスさんは困ってしまいます。
そこで、また新しい時計を買って来て、
1階の玄関のホールに置きました。

玄関の時計は…
4時20分。」
いそいで屋根裏部屋に行って時計を見ると…
4時23分。」???
3分違います。

だんだん、ビギンスさんは焦ってきます。

いそいで台所に降りて行くと、
4時25分。」????
2分違います。

いそいで寝室に上がって行くと、
4時26分。」?????
1分違います。

ぜんぶ ちがっている。いいとけいは ひとつもないぞ。

ビギンスさんは、ほとほと困り果ててしまいます。

そこで、時計屋さんにいって事情を説明して、
時計屋さんにビギンスさんのうちの時計は、
どれが合っているのかを見てもらうことにします。

時計屋さんは自分の懐中時計をみながら、
すべての階にある時計がさす時間を確かめてもらいます。

ビギンスさんが、次から次に時計を買って来るのが子供は楽しかったようです。
そして、各階の時計が指す時刻が違うので、
なにか、マジックでも見ているような、ワクワク感を感じていたようです。

時計の針を見て時刻を確認することを覚えている子供なら、
もっと楽しいかもしれませんんね。
うちの子は、まだ時計が読めないので、
理解出来るようになったら、またたくさん読んであげたいと思います。

余談ですが、ビギンスさんが屋根裏部屋で時計を見つけた時刻は1時30分。
ビギンスさんが家中の時計があっているのを確かめたのが、
時計の針が6時を指しています。
ビギンスさんが納得するまでに、4時間半も掛かったようです(笑)
頑張りました!

冒頭で触れましたが、さすがパット・ハッチンスさん。
「私は子供だからと言って、調子を下げるつもりはありません。」
と言っているように、
時計の見方の文章が子供目線ではないようです。

「4じ10ぷんまえ…。」

時計を見ると3時50分と見がちですが、
4時10分前と表現しているところが、
ちょっと大人だなぁ…と私的に感じてしまいました。

まっ、彼女はイギリス人なので、
英語だと、よく 「ten to four」と表現するので、
直訳された翻訳だったせいもあるかもしれませんね(笑)

この絵本も絵がとても美しいです。
この3階建てビギンスさんのお家のなかが、
最後のページでは3階建ての全部と屋根裏部屋までの、
壁を取り払った感じで見られるます。
とても素敵なお宅ですよ☆

うちの子は、5歳のころから読み聞かせています。

















今日の絵本 no.45

すいしょうだま (fukkan.com)すいしょうだま (fukkan.com)
(2005/03)
スズキ コージ

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今日の絵本は、スズキ コージさんの、

すいしょうだま」(グリム童話より)になります。

スズキ コージさんは、1948年2月28日 静岡県浜北市生まれ。

1987年に「エンソくん きしゃにのる」で小学館絵画賞。
1988年「ガラスめだまときんのつののヤギ」と、
1989年「やまのディスコ」で絵本にっぽん賞を受賞。
2004年「 おばけドライブ」では 第35回講談社出版文化賞絵本賞と、
かずかずの賞を受賞されいています。

また、スズキ コージさんはとても多才で、
絵本作家の他にも1995年、映画「」に出演もされています。

いちおう東京都在住なのだそうですが、
中南米、東南アジア、東欧などを行ったり来たり寅さん的?放浪癖があるようで、
別名『コージズキン』と呼ばれているそうです。
(スズキコージ公認ホームページ ZUKINGより抜粋させていただきました)

絵からも伝わるのですが…ヒッピーハッピーな方のようです(笑)
私も昔は放浪癖があったので、どこかで袖が触れていたかもしれない…
な〜んて、ちょっと思ったりしてみました。

スズキ コージさんは今年(2008年)
スズキコージズキンの生誕60年展」が開催されます。

さて、今日のお話の「すいしょうだま」は、
グリム童話をモチーフに作られたものです。

むかしむかし、3人の息子を持つ魔女がいて、
魔女は息子たちをかわいく思う気持ちはこれっぽっちもなく
誰一人として信用しておらず、
自分の魔法の力を盗もうと狙っているのだと思い込んでいました。

そこで、魔女は一番上の息子をどでかい「ワシ」に。
二番目の息子をでっかい「くじら」にしてしまいます。
どんじりの三番目の息子は魔女に化け物にされては困ると、
すたこら逃げて
しまいす。

その後三番目の息子は、
きんきらきんのおひさまの城に、
魔法にかけられた可哀想なお姫様がいることを耳にし、お姫様を助けに行きます。

やっとお姫様を見つけ出し、彼女を助ける方法尋ねます。
そして、彼女を助けるのには、
井戸のそばのおそろしい牛と戦い、
牛のお腹の中にいる火の鳥が舞い上がった後で、
火の鳥の体の中にある卵の黄身の中にある水晶玉が必要で、
この水晶玉を使うと、魔女の魔法が解けると知り、
若者は水晶玉を探しに出かけ、
兄弟の力も借り、無事に水晶玉を手にします。

めでたしめでたし

と、普通ならばお話がここで終わるのですが、
このお話はここでは終わらず、
不思議な続き…が用意されています(笑)

最後まで、不思議な世界が広がります。

文章がとても軽快で、難しい表現の中、
ところどころに型を破ったような表現も多く、
そのギャップがとても面白いです。

おそれおおくも。かすみたなびくむかしむかし
 魔法使いの女がいた。


こんな出だして、挿絵は魔女が長いガラスのパイプのようなものを口にくわえている
シーンが描かれていて、
??ううん??
表紙が気に入って手にとった絵本だったけれど、
中身はちょっとどんよりとした絵が多く、
娘も途中まで「ママ怖いかも…」と言いながら、恐る恐る見ていましたが、
絵と同様、スズキコージさんのテンポの良い不思議なストーリー展開に、
完全に引きつけられたようで、
読み終わるとすぐに、
もう一回!」とアンコールがあったほどの気に入りようでした。

この「すいしょうだま」は、
インターネットサイト「復刊ドットコム」で、
読者のリクエストを多数集め復刊されたもので、
初版は、1981年だそうです。

うちの子は、5歳のころによく読み聞かせてました。




今日の絵本 no.44

スモールさんはおとうさんスモールさんはおとうさん
(2004/09)
ロイス レンスキー

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今日の絵本は、ロイス・レンスキーさんの

スモールさんはおとうさん」です。

ロイス・レンスキーさんは、1893年アメリカのオハイオ州生まれ。
ニューヨークでアート・スチューデンツ・リーグ校で絵を学び、
その後、ロンドンのウエストミンスター美術学校でも絵を学びます。
アメリカに帰国後は、挿絵等の仕事をし、
1934年から「スモールさんシリーズ」を作り始めます。

いちごつみの少女」で1946年ニューベリー賞受賞されています。

今日の絵本の主人公は「スモールさん」です。
スモールさんは、消防士カウボーイ警察官農場経営者
などいろいろな職業をしています。

この絵本は、そんな子供たちが憧れの職業になる
「スモールさんシリーズ」の中の一冊で、
スモールさんの家族の何気ない毎日の様子が描かれています。

この絵本はスモールさんが大好きな子供たちの疑問から生まれたもののようです。

スモールさんには、おくさんとか こどもとか いないの?
という みなさんの しつもんに おこたえします。

と冒頭に書かれていて、
続いてロイス・レンスキーが、読者に語りかけるように…

いますともーースモールさんには かぞくが います
ほら ごらんなさいーーこのとおり。

みなさんの ともだちの
ロイス・レンスキーより

と書かれていて、その文章の下のに、
家の前で、スモールさんとおくさんとこども3人が、
仲良く手を繋いでいる絵が描かれています。

「みなさんの ともだちの…」と書くところが、
ロイス・レンスキーの優しい人柄がうかがえますね。

さて、お話はまずスモールさんの家族紹介からはじまります。
おくさんと、あかちゃんと、ポールくんと、ポリーちゃんの5人家族
家族は丘の上の大きな家に住んでいます。

そして、スモールさんは仕事に行き、
おかあさんは掃除をしたり料理をしたり、
子供達はその都度お手伝いをします。
めちゃめちゃ良い子たちです。

スモールさんが帰ってきてみんなで
おいしいおいしい」と夕食を食べ、
あとかたずけは、またまた子供達がおかあさんのお手伝いをします。

素晴らしく模範的な家族の一日を紹介されています。

次に、月曜日から日曜日までのストーリーが展開されていきます。

月曜日はおかあさんがおせんたく。
火曜日はおかあさんがアイロンがけ。
水曜日はおとうさんが絵の飾り付け。
木曜日はおとうさんが水漏れ直し。
金曜日はおとうさんは草刈り。
土曜日は家族でお買い物と畑仕事。
日曜日は家族で教会へ行き、午後はドライブ。

ここでも、素晴らしく模範的な家族の一週間が綴られています。
おかあさんもはたらきもので、
子供達はみんなよくお手伝いをします。
おとうさんは、外に働きにもでて家の仕事もして、
家族サービスも忘れません。
しかも、日曜日の夜はおとうさんが夕食のお手伝いです。

びっくりするくらい、素敵な家族の様子が、
たんたんと語られていて、
今の時代のアメリカにはこんな模範的な家族はいるのかな?
と疑問に思うくらいですが、
この本が出た1951年(初版)当時では、
アメリカもこんな家族がたくさんいたのでしょうね。
そして、未来を背負う子供達がいつか家族を持った時に、
家族とはこうあって欲しい…という、
ロイス・レンスキーからのメッセージでもあるのかもしれませんね。

うちの子は、5歳の頃によく読み聞かせをしました。



















今日の絵本 no.35

kabocyahikousen



かぼちゃひこうせんぷっくらこ (えほんライブラリー傑作選 9)
ぶん レンナート・ヘルシング え スベン・オットー
やく 奥田継夫 木村由利子



今日の絵本は、ぶん レンナート・ヘルシングさん 
え スベン・オットーさんの


かぼちゃひこうせんぷっくらこ」になります。

レンナート・ヘルシングさんは、1919年、スウェーデン生まれ。
詩人、作家、翻訳家でもあります。
特に子ども向けの歌の歌詩、絵本の原作などに多くの作品があるそうです。

前年までに出版されたスェーデンの最も優れた児童書の作家に与えられる賞、
1951年にニルス・ホルゲルソン賞受賞。

スウェーデン政府が創設した、優れた児童少年文学に与えられる、
1970年にアストリッド・リンドグレーン賞なども受賞しています。

また、絵を描いているスベン・オットーさんは、1916年生まれ。
デンマークでは最も魅力的に仕事をしていらっしゃるイラストレーター。
1978年 ハンス・クリスチャン・アンデルセン賞
画家賞を受賞しています。

この絵本は、なかよしなおおくまくんこぐまくんが、
食事中にはちみつの中から何かのたねを見つけます。

「なんのたねかな?」
「うえてみようよ。こぐまくん。」

と、たねを植えてみると…芽が出て、茎が出て。可愛いまめが…。
可愛いまめは、
どんどん どんどん どんどん おおきなかぼちゃになります。

おくまくんとこぐまくんは、
とてもポジィティブな発想の持ち主で、
かぼちゃが住んでいる家の屋根にのしかかって来そうになると、
かぼちゃをくり抜きお家を作り、引っ越しをしてしまいます(笑)
引っ越しが終わると、

「ほんとうの いえみたい。おおくまくん。」
「わるくないな。こぐまくん。」

とても、マイペースポジィティブなくまさん達といっしょに、
このおばけかぼちゃはいろいろな役目を果たながら、
お話は展開していきます。

流れに身をまかせるのも、面白いかも…
なんて、思わせる作品です。

うちの子は、5歳の頃によく読み聞かせていました。