絵本のある暮らし**絵本のある☆小さなしあわせ

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絵本*イベント no.8

世界絵本箱DVDセレクション かいじゅうたちのいるところ[全3話]世界絵本箱DVDセレクション かいじゅうたちのいるところ[全3話]
(2009/03/18)
上条恒彦、

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先日ご紹介した、「かいじゅうたちのいるところ
この絵本、つい先日のイースター(復活祭)で、
オバマ大統領が、3万人のまねかれた親子の前で読み聞かせをしたそうです。

そしてなんと!スパイク・ジョーンズ監督の手によって実写映画化されるそう。
モーリス・センダックさん作者本人からのアプローチがあっての映画化なのだそう。
来年、2010年1月には全国公開。
めちゃめちゃ楽しみです☆

実写化だと、上の子がぎりぎり見ていられるかな?
「マルコビッチの穴」や「アダプテーション」を撮った監督☆
この映画がめちゃめちゃ好きなので、私としては、是非是非みたい作品☆

前売りを買うと、カワイイ携帯ストラップが貰えるようですよ☆

予告編はこちらから「かいじゅうたちのいるところ

今日の絵本 no.86

かいじゅうたちのいるところかいじゅうたちのいるところ

(1975/01)
モーリス・センダック

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今日ご紹介する絵本は、モーリス・センダックさん・作

かいじゅうたちのいるところ」です。

☆ 作者紹介 ☆
モーリス・センダックさんは、 1928年6月10日
アメリカ・ニューヨーク州ブルックリンのゲットー生まれ。
ご両親はポーランドからのユダヤ系移民で父フィリップと母サラの第3子。
子供の頃は、病弱で母のいる台所によくいたそうです。
彼が生まれた1928年はあの有名なミッキーマウスが生まれた歳でもあります。
彼はミッキーに強く惹かれ、12歳の時に見たミッキーの映画『ファンタジア』が、
彼のその後の作家活動に強い影響を与えたそうです。

高校卒業後、マンハッタンのF.A.Oシュワーツ玩具店で
ウィンドウを装飾する仕事につきます。
同時にアート・ステューデンツ・リーグ夜間部に通ってデザインを学び、
1951年、マルセル・エーメの童話「おにごっこ物語」に挿絵を描き、
イラストレーターへ転向。
その後、自作の絵本ケニーのまど」を出版します。
1952年、「あなはほるもの おっこちるとこ」で
ニューヨーク・タイムズ年間最優秀図書に選ばれます。
1964年、代表作「かいじゅうたちのいるところ」でコルデコット賞受賞。
1970年、国際アンデルセン賞画家賞受賞。
1983年、ローラ・インガルス・ワイルダー賞受賞。
2003年、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞と、
数々の賞を受賞されています。

その他の作品に、「まよなかのだいどころ」「まどのそとのそのまたむこう
ロージーちゃんのひみつ 」「そんなときなんていう?
くつがあったらなにをする? 」「ミリー」など他多数の作品があります。


☆ あらすじ ☆

今日のお話の主人公は、いたずらっこのマックス。
マックスがおおかみの着ぐるみを着て大暴れしていると、
「この、かいじゅう!」
と、おかあさんが叱られて夕食抜きで、寝室に放り込まれてしまいす。
けれど、マックスは「きりり」とした目でドアを睨むほどの余裕。
すると、寝室に木が生えるきて、どんどん生えて来て、
壁が消えて、寝室が森になってしまいます。

マックスなんだかとても楽しそう。
そこに。波がMAX号を運んで来て、マックスは船に乗って航海します。
そして、1年と1日航海すると、かいじゅうたちの居る所に到着。
かいじゅうたちはマックスを威嚇しますが、
マックスはかいじゅうたちに怯むことなく、
かいじゅうならしの魔法を使い、王様になります。

王様になったマックスは、かいじゅうたちを従えて、踊ったり木で遊んだり…。
ところが、マックスはいつしか淋しくなってしまいます。
やさしい誰かさんのことを思い出して帰りたくなったのです。
そして、マックスはかいじゅうたちの王様をやめるてしまいます。


☆☆☆

作者のモーリス・センダックさんは、
19世紀イギリスの古典絵本や20世紀スイスの絵本に興味を持った時に出会った、
憧れのランドルフ・コールデコット氏の絵を模写するのを好み、
そこから学んだで絵の構成などが、とても美しく素晴らしい絵本です。

この絵本は、発売当初は教育的ではなく、しつけに悪影響を及ぼすと言って、
当時の親からは批判を受けていたそうです。
たった、30年ほど前にでた絵本なのに、
まだまだ、今では信じられないほど、
アメリカのおかあさんも、驚くほどまじめだったのですね(笑)

たしかに、文では表現されてはいませんが、
マックスのいたずらをして楽しんでいる表情は、
絵でストーリーを理解する子供達には、
キラキラカッコいい王様に映っているかも知れません。
良いお手本ではないですよね(笑)

この絵本を初めて読んだ時は、
途中で見開き絵だけのページが続くので、
正直読み聞かせしづらい絵本だな…と、思ったのですが、
娘と何度か読んでいるうちに、
文のないページもなんとか楽しみ方を覚え、
出てくる怪獣たちのことを観察して、
どのページにはこの怪獣が出て来ていた!とか、
髪がながい怪獣が何匹いる!とか、
角がある怪獣は何匹いる!とか、
ページをパラパラと何度も捲ったりしながらの読み聞かせスタイルになりました。

この絵本を読み終えると、
イラストとしては出てこないおかあさんですが、
子供は誰しもいたずらっ子。
そんなマックスのような子供でも、
やっぱり恋しくなるおかあさん。
わたしも、娘達が遊びに夢中でも、
ふと思い出して恋しくなってくれるような、
そんな素敵なおかあさんになりたいなと、
母親目線としても楽しませてもらいました。

うちの子は、初めて読んだのは2歳になる前に読み聞かせました。





今日の絵本 no.85

サニーのおねがい 地雷ではなく花をくださいサニーのおねがい 地雷ではなく花をください
(1996/09)
柳瀬 房子

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今日ご紹介する絵本は、 祥明さん・絵 柳瀬 房子・文 の

サニーのおねがい 地雷ではなく花をください」になります。

☆ 作者紹介 ☆

絵を描いている 祥明(よう しょうめい)さんは、
1946年7月7日熊本県熊本市生まれ。
7人兄妹の6番目。祖父の代に日本にやって来た中国人の家系なのだそうです。
立教大学経済学部、セツ・モードセミナー卒業後、
ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグに留学、油絵を学ばれます。

1981年「ぼくのべんちにしろいとり」で絵本作家デビュー。
1990年「風とひょう」でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。
1991年北鎌倉に葉祥明美術館を開館と、画家としても活躍されているようです。
1997年には、この「地雷ではなく花をください」で、
第3回日本絵本賞読者賞受賞と、数々の賞を受賞されています。

主な絵本作品に「イルカの星
ママの為の絵本おなかの赤ちゃんとお話ししようよ
心に響く声 」などがあります。
また、リリー・フランキーさんの「東京タワー 」で引用された詩、
母親というものは」の作者でもいっらしゃいます。

文を書かれている柳瀬 房子(やなせ ふさこ)さんは、
1948年東京都生まれ。
フェリス女子学院短大卒業。国際積善協会事務局長を経て、
1980年から「難民を助ける会」で活動めます。常任理事・事務局長を経た後、
1991年には、社会福祉法人「さぽうと21」理事に。
その後、理事兼事務局長を務めます。
2000年11月より特定非営利活動法人難民を助ける会理事長。

1996年には、多年にわたる国際協力活動により、外務大臣表彰を受賞されます。
1997年には『地雷でなく花をください』で日本絵本賞読者賞を受賞。

難民救援・支援活動や地雷撤去キャンペーンのため、
国内はもとより、アジア・アフリカ・ヨーロッパなどでも活躍されています。
柳瀬さんは、2女の母でいっらしゃいます。

☆ あらすじ ☆

今日のお話は、地雷のおはなしです。
世界にある地雷について、犬のサニーちゃんが教えてくれます。

物語は宇宙から見た地球の上に乗ったサニーちゃんの絵で始まります。

「サニーちゃんは、世界について考えます」

そして、視点は近づき、

「大陸です。地図帖には国境線がひいてありますが、
 実際に地面に線がひいてあるわけではないんですよ」

と、緑の地球の上に立っているサニーちゃんが教えてくれます。
確かに、緑の地球にはどこにも線など見当たりません。

ページを捲ると、
遥か遠くに地平線が見える平野に一本の道が描かれています。
その途中で白い簡単な柵が描かれいて、

「ここから先は隣の国です。
 鳥たちは自由に空を飛んでいますが、
 私たちは、勝手に超えることができません。」

遠くの空に鳥が飛んでいます。
サニーちゃんは、柵を見つめているのでしょうか?
自由に飛べる鳥を羨ましく思っているのでしょうか?
柵を見つめるサニーちゃんの背中が、
この柵の重さを物語っているかのように、とても切なく感じられます。

「うわぁー!タスケテーッ!いったい何がおきたんだぁー
 なにかが爆発したー!」

ページを捲ると、遠くで何かが爆発している絵が描かれています。
それが、地雷なのです。
地雷で被害にあった人たちの事が語られ、

「地雷とは、土のなかに埋められていて、踏むととつぜん破裂する爆弾なんですよ」

と、サニーちゃんは教えてくれます。
地雷は、山にも野原にも、田や畑にも、学校の校庭にだって埋められていて、
もう、どこに埋めたか、埋まっているのかがわからなくなっているし、
簡単に取り除く事もできない。
と、サニーちゃんは地雷の怖さをお話してくれます。

この地雷を取り除く為にため、
お手伝いができるのは…こんな言が読者に訴えかけます。

「多くの人びとの力と
 たくさんのお金も掛かります。
 お手伝い出来るのは
 あなたとわたしです」

「ひとつ取り除いたら花の種、
 ひとつ取り除いたら木を一本植えましょう」
 
Let's plant a flower for one mine, a tree for another.

そうやって、世界中の人たちがお手伝いすることで、
山や川や丘の町に 花の種や苗木を植え、
田や畑には 苗木を植え、
地雷の無い、安全な地球にしよう!

そんな願いが込められた希望の絵には、
地平線まで花いいっぱいに囲まれているサニーちゃんとあなたが
夕日という、希望を眺めている姿が描かれています。


☆☆☆

この絵本一冊を買う事によって、
カンボジアでなら10㎡の土地がきれいな土地に生まれ変わります」

今から10年以上前にそんな帯をを見て、何気なく手にしたこの絵本を購入しました。
やさしいタッチの絵に惹かれたのも確かです。

宇宙からみた地球はひとつですが、
国境と言う、目には見えない線が引かれ、
その見えない線のなかでは、その線を越えてはいけないと思っている人たちが、
たくさんの地雷を埋め、強制的に見えない線の力を強要し、
その結果、多くの人が犠牲になったことを語っています。

それは、とても哀しいことです。

でも、哀しんでいるだけでは現実として、地雷を撤去する事はできないでしょう。
だから、わたしの力、あなたの力が必要だと語られています。
あとがきには、本来なら「買っていただければ…」とお願いするのでしょうけれど…
「回し読みしないで、ご自分でお求めください」と、書かれています。
この、買い求めると言う行為が、あなたの力でもあるのです。
絵本の裏表紙には大きく、

PEACE IS NOT ENOUGH (平和だけではダメ!)

作者は、とてもストレートにお金が掛かる事も語ります。
そこが、この絵本の素晴らしいところでもあると思います。

わたしは、カンボジアとはご縁があったようで、
この絵本を読んで数年後、
カンボジアの大地を横断した時に、
実際にたくさんの柵と地雷撤去の様子を見るころができました。
そこは、道路脇で近くで子供たちが楽しそうに裸足で遊んでいました。
地雷は怖い物のはずなのに…。
ポルポト政権が終わり、内戦の傷跡は大きいはずなのに…。
子供とは、恐れず笑って遊ぶ事が出来るものなのですね。

だからこそ、この恐れを知らない純粋な子供たちの未来の為にも、
同じ日本の子供たちに絵本を通して、
戦争と地雷の恐怖を…そのことで苦しんでいる人たちがたくさんいること、
そして、国境などないってこと…。
そんなことをストレートに伝えたかっのでしょう。

この絵本は、自分の為に買った絵本ですが、
自分の子供達に読み聞かせることが出来きたことがとても嬉しかったです。
内容は地雷というとても重い作品ですが、
そんな内容も、 祥明さんの描くふんわりとした絵と、
可愛いサニーちゃんがやさしく語りかけるような文章で、
子供にもわかり易い絵本に仕上がっていると思います。

また、物語の内容はすべて英訳されていて、
外国の方にも読んでいただけます。

うちの娘は6歳になってから読み聞かせましたが、
大人の方に是非読んで頂きたい絵本です。